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NTTデータグループ、SAP ERP専用のクラウドホスティングサービスを提供開始

2011-08-27

SAP ERP向けクラウドホスティングサービス
「INERPIA/イナーピア(R) SAP(R)ホスティング」を提供開始
〜ハードウエアリソースを必要量だけ提供し、コスト削減に寄与 グローバル対応も実現〜


 NTTデータグループ(株式会社NTTデータ、株式会社JSOL、株式会社NTTデータ・ソルフィス、株式会社NTTデータ・ウェーブ)は、SAP(R) ERP専用のホスティングサービス 「INERPIA/イナーピア(R) SAPホスティング」を本日より提供開始します。「SAPホスティング」は、既にSAP ERPを利用中、または新規に導入検討をしている中堅、大企業向けに提供するSAP ERP専用のクラウドサービスです。
 本サービスの利用により、既にSAP ERPを利用中の企業では、運用コストを下げるとともに、昨今対応が求められている災害対策への課題をクリア可能です。またSAP ERPの新規導入を検討している企業にとっては、初期投資額やランニングコストを抑えてERPを導入することが可能になります。
 NTTデータグループは、2011年2月からの「INERPIA/イナーピア SaaSサービス」の展開に加え、「INERPIA/イナーピア SAPホスティングサービス」を展開し、本格的なSAP ERP向けクラウド事業分野でのビジネスを「INERPIA/イナーピア」ブランドのもと、積極的に展開していきます。


【背景・概要】
 SAP ERPを導入済みの企業では、昨今の景気低迷の影響を受け、IT運用コスト削減を要求されており、複数拠点に点在するSAP ERPのインスタンス統合によるサーバーの集約化や、仮想化技術などを用いたサーバー台数削減等でIT運用コストの削減に取り組んでいます。その一方で、先の大規模震災に伴う計画停電や節電対策、また事業継続(以下BCP(注1))のための、DRサイト(注2)構築の検討も急務となっており、IT運用コスト削減方針の中で、これら運用コスト増となる対策についても検討しなければならない状況にあります。
 また新規に基幹システムの導入を検討している企業では、ERP製品の選定を行う一方で、BCPの観点についてもあわせて検討しなければならない状況です。
 そこでNTTデータグループは企業の抱えるこうした課題を解決するため「SAPホスティングサービス」を提供することとしました。「SAPホスティングサービス」は、NTTデータグループおよびNTTグループのデータセンターに設置したSAP ERP専用サーバーをお客さまが必要な時に必要なだけ利用頂くサービスであるため、自社でサーバー構築した場合と比較し、大幅なコスト削減を実現できるほか、DRサイト対策についても対応が可能です。お客さま企業は、本サービスを利用するだけで、IT運用コスト削減とDRサイト対策双方の課題を解決可能となります。
 また導入後においても、運用状況を見ながらサーバースペック等のサービスレベルを見直すことができるため、常に必要な分だけ、サービスを利用することも可能となっています。
 これまでも特定顧客企業向けに個別展開を進めてきましたが、正式にNTTデータグループのSAP基幹業務向けサービスである「INERPIA/イナーピア」の新ラインアップに組み込むことで広く顧客企業へ認知いただくとともに、SAP ERPの各種サービスを提供するNTTデータグループが連携して、企業への拡販活動を開始します。
 なお、本サービスは2011年1月に発足した『SAP Global One Team』の取り組みの一環であり、世界三極に位置するNTTデータグループの海外データセンターを利用してサービスを提供(itelligence AGがサービス運営)します。また、国内データセンターを利用したサービス(株式会社JSOLがサービス運営)も提供し、さらに国内については、別データセンター(株式会社NTTデータ・ウェーブがサービス運営)においてもサービスを開始する予定です。


【特長】
(1)クラウド型ホスティングサービスとしてハードウエアリソースを必要なだけ提供
 従来のホスティングでは、サーバー購入時に、ユーザ企業側でスペック選定が必要であり、運用開始後に、リソース(CPU・メモリ・ハードディスク等)が不足した場合、新たに機器を追加購入する必要がありました。
 本サービスではNTTデータグループが豊富に保有しているリソースを、仮想化技術を用いて大規模に活用することで、お客さまに必要な時に、必要なリソースを提供可能な仕組みとなっています。お客さまは、追加リソースを月額費用の追加だけで調達することができます。また、追加期間は短期間でも、長期間でも対応が可能です。従ってお客さまは、IT計画が定まりきれていない状態においても、安心してサービスを利用開始できます。
 また、仮想化技術をベースに、バックアップサイト構築が容易なため、DRサイトを容易に構築でき、NWで接続された別拠点のデータセンターにもDRサイトの構築が可能です。

(2)高いSLA(注3)の提供とランニングコストを削減
 基幹システムとして利用されるSAP ERPでは、通常高いSLAが求められます。本サービスでは、高いSLAを提供するとともに、従来の運用で発生していたハード更改費用、経年劣化への対応費用(ex.メモリ増強/アーカイブ)、故障対応費用、それらに係る管理・検討費用、および要員をSLAにそって提供します。これにより、お客さまは急な要員の確保といった課題を心配することなく、システムを利用することができます。

(3)グローバルでのホスティングサービスも提供
 国内および海外の信頼性の高いデータセンターを利用することで、グローバルでの運用費用の削減要望に応えます。海外のデータセンターは、日本との時差1時間の拠点(マレーシア)に配備されており、日本における日中時間帯では常時有人監視された状態でデータセンターは運営されています。
 また設備(建物および電源等の付帯設備、立地条件、セキュリティー対策)も、国内データセンターと同等の設備を備えており、運用では、日本語と英語を対応言語とし、世界3極体制での24時間365日の運用サービスを提供しています。

 このサービスの利用により、システム運用部門の作業負担が見込まれる海外現地法人でのSAP ERPの運用を、SLAを落とすことなく実現し、システム運用費の大幅なコストダウンを実現します。

 なお、このサービスの利用にあたり、SAP ERP以外の周辺システムについても、ホスティングサービスの提供が可能です。


【イメージ図】
 ※添付の関連資料を参照


【今後について】
 今後、システムインテグレーション分野(アップグレードやマイグレーション等)、ソフトウエア分野(業界別テンプレート等)およびAMO(注4)分野(システム運用・維持・保守)でも、「INERPIA/イナーピア」ブランドの新サービスをさらに拡充し、INERPIAブランドの市場への浸透を図ります。


(注1)BCP:災害や事故などの予期せぬ出来事の発生により、限られた経営資源で最低限の事業活動を継続、ないし目標復旧時間以内に再開できるようにするために、事前に策定される行動計画
(注2)DRサイト:災害によるシステムの破壊、停止からデータ を守り業務を継続するためのバックアップサイト
(注3)SLA:サービス内容と範囲、品質に対する要求水準を明確にして合意した契約書のこと。またそれが達成できなかった場合のルールを含めることもある
(注4)AMO:顧客システムのアプリケーションレベルまでの維持・管理・保守を代行するサービス

*「INERPIA/イナーピア」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
*SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はSAP AGのドイツおよびその他世界各国における登録商標または商標です。
*その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

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