電通、英・独立系アドネットワーク事業会社アドジャグ社の株式８０％分を取得

英国独立系アドネットワーク事業会社「アドジャグ社」株式８０％分の取得について


　株式会社電通（本社：東京都港区、社長：石井　直、資本金：５８９億６，７１０万円）は、米州・欧州・豪州の事業を統括する電通ネットワーク・ウエストのさらなるデジタル・テクノロジー力の強化と欧州市場での事業拡大を目的に、デジタル・テクノロジーに強みを持ち、独立系アドネットワークとしては欧州有数のサービスを提供する事業会社である「アドジャグ社（ＡｄＪｕｇ　Ｌｔｄ．）」につき、同社株主と株式の８０％取得に係る契約書を締結いたしました。

　当社グループは２００９年７月に発表した中期経営計画「Ｄｅｎｔｓｕ　Ｉｎｎｏｖａｔｉｏｎ　２０１３」に基づき、グローバル領域やデジタル領域における事業拡大に向けた各種施策を推進しており、２０１０年１月には成長戦略の柱の一環として米国の総合デジタル・マーケティング会社である「イノベーション・インタラクティブ社」を、２０１１年２月には米国の有力なデジタル・クリエーティブ・エージェンシーの「ファーストボーン・マルチメディア社」を、２０１１年６月には英国独立系デジタル・マーケティング・エージェンシーでＳＥＭ（検索エンジン・マーケティング）領域に強みを持つ「ステーキ・グループ社」をそれぞれ１００％買収し、成長戦略を加速させてまいりました。

　現在、欧米地域では電通ネットワーク・ウエストを中心に、デジタル広告の全領域（検索・ディスプレイ・モバイル・ソーシャルメディア等）を網羅し、キャンペーンの統合管理・ターゲティング・顧客分析などをワンストップで提供するデジタル・マーケティング・スイート（以下、ＤＭＳ）と名付けたプロジェクトを強力に推進しています。

　今後アドジャグ社は「イノベーション・インタラクティブ社」内の技術会社「イグニッションワン」の傘下とし、同社および同社が提供するディスプレイ系広告のテクノロジーを活用しこのＤＭＳ開発をより加速すると同時に、電通ネットワーク・ウエストの欧州市場におけるデジタル領域の事業拡大を進めてまいります。

　なお、本件による当社の平成２４年３月期の連結および単体の業績に与える影響は軽微です。

　アドジャグ社の概要は以下の通りです。


【アドジャグ社の概要（　http://www.adjug.com/　）】

　社名：アドジャグ社（ＡｄＪｕｇ　Ｌｔｄ．）
　所在地：英国・ロンドン（本社）、ドイツ・ミュンヘン、インド・バンガロール
　設立：２００７年
　株主構成：電通８０％
　　　　　　　　トゥモロー・フォーカス社（ＴＯＭＯＲＲＯＷ　ＦＯＣＵＳ　ＡＧ、ドイツのインターネット系メディアグループ）２０％
　売上総利益：１１．３百万ユーロ（２０１０年実績）
　創業者：マイケル・ステファンブローム（現ＣＥＯ）
　　　　　　　サティッシュ・ジャヤクマール
　従業員数：６０名
　事業内容：アドネットワーク事業（※１）、アドエクスチェンジ事業（※２）

（※１）「アドネットワーク事業」とは、ネットメディアのバナー等のディスプレイ広告枠を束ねてネットワーク化した上で、ひとつの商品として代理店・クライアントに販売する事業のことです。

（※２）「アドエクスチェンジ事業」とは、ネット広告のセルサイドとバイサイドが入札で売買を成立させる市場のことです。


以上