リニアテクノロジー、同期整流式降圧ＤＣ／ＤＣコントローラ「ＬＴＣ３８６７」を販売

リニアテクノロジー、「ＬＴＣ３８６７」を販売開始

高精度の出力電圧レギュレーションのためにノンリニア制御と差動出力検出を採用した

同期整流式降圧ＤＣ／ＤＣコントローラ


　リニアテクノロジー株式会社は、ノンリニア制御、差動出力電圧検出、クロック同期を備えた、固定周波数同期整流式降圧ＤＣ／ＤＣ　コントローラ「ＬＴＣ３８６７」の販売を開始しました。−４０℃〜１２５℃の動作接合部温度範囲で仕様が規定されているＬＴＣ３８６７は、熱特性が改善された４ｍｍ　ｘ　４ｍｍ　ＱＦＮ−２４　パッケージで供給され、１，０００個時の参考単価は２７６円（税込み）からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのＷｅｂサイトをご参照ください（　http://www.linear-tech.co.jp/　）。

　ＬＴＣ３８６７は、ノンリニア制御により動作周波数を高めることによって、負荷過渡発生時の出力電圧の変動を最小限に抑えるので、わずか数サイクルで大きな負荷ステップから回復できます。この機能により、従来のコントローラに比べて公称値からの最大偏差を最大５０％低減します。入力電圧範囲は４Ｖ〜３８Ｖで、ほとんどの中間バス電圧を含む幅広いアプリケーションに対応できます。また、強力なＮチャネルＭＯＳＦＥＴゲート・ドライバを内蔵しているので、高電力の外付けＭＯＳＦＥＴを使用可能で、最大２５Ａの大きな負荷電流を供給できます。出力電圧範囲は０．６Ｖ〜１４Ｖなので、テレコム、データコム、車載、産業用などのアプリケーションに最適です。

　ＬＴＣ３８６７は、内蔵の差動アンプによって正端子と負端子両方の真の出力電圧リモートセンスを行うので、トレース配線、ビア、内部接続のＩＲ損失（最大±３００ｍＶ）の影響を受けることなく、高精度のレギュレーションが可能です。最小オン時間が６５ｎｓと短いので、高周波数動作で降圧比の高い電源を実現できます。動作周波数は２００ｋＨｚ〜１．２ＭＨｚの範囲で選択可能で、外部クロックに同期することも可能です。出力電流のモニタは、最大効率を得るために出力インダクタ（ＤＣＲ）の電圧降下を検出するか、センス抵抗を使用します。このほかに、ＤＣＲ温度補償、バイアス電圧を供給する内部ＬＤＯ、ソフトスタートまたはトラッキング、調整可能な電流制限、出力過電流状態からのソフト・リカバリ、過電圧保護、外部ＶＣＣ制御、−４０℃〜１２５℃の動作接合部温度範囲で±１％のリファレンス電圧精度などの特長を備えています。


ＬＴＣ３８６７の主な特長：
　ノンリニア制御により、過渡発生時の出力電圧の変動を最小限に抑制
　差動アンプによる、出力電圧リモートセンス
　広い入力電圧範囲：　４Ｖ〜３８Ｖ
　出力電圧範囲：　０．６Ｖ〜１４Ｖ
　強力なＭＯＳＦＥＴ　ゲート・ドライバを内蔵
　高い降圧比：最小オン時間が６５ｎｓ　
　選択可能な動作周波数：　２００ｋＨｚ〜１．２ＭＨｚ
　２５０ｋＨｚ〜１．１ＭＨｚの外部クロックに同期可能
　全温度範囲でのリファレンス電圧精度：±１％
　ＲＳＥＮＳＥまたはＤＣＲ　による電流検出
　ＤＣＲ　温度補償
　出力電圧トラッキングまたはプログラム可能なソフトスタート
　調整可能な電流制限
　出力過電流からのソフト・リカバリ
　過電圧保護


リニアテクノロジーについて
　Ｓ＆Ｐ　５００の一員であるリニアテクノロジーは、過去３０年にわたり広範囲に渡る高性能アナログＩＣの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、ＲＦ、インタフェース、μＭｏｄｕｌｅサブシステムを設計・製造しています。

　ＬＴ，　ＬＴＣ，　ＬＴＭ，　μＭｏｄｕｌｅ　及び会社ロゴはＬｉｎｅａｒ　Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎの登録商標です。その他の登録商標・商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。記載内容は予告なしに変更される場合があります。


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