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帝人ファーマとアステラス製薬、東南アジアなどでの新規痛風・高尿酸血症治療剤の独占販売契約を締結
東南アジア諸国・インドにおける
新規痛風・高尿酸血症治療剤の販売契約を締結
帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:荒尾 健太郎)とアステラス製薬株式会社(本社:東京都中央区、社長:畑中 好彦)は、このたび、新規痛風・高尿酸血症治療剤であるフェブキソスタット(一般名、開発コード:TMX−67)について、東南アジア諸国とインドにおける独占販売契約を締結しました。
本契約により、アステラス製薬は、タイ、フィリピン、インドネシア、シンガポール、マレーシア、ベトナム、インドの計7カ国における独占販売権を持つことになります。今後は、アステラス製薬がこれら各国における販売承認申請を行い、2015年度までの上市を目指します。両社は、フェブキソスタットが痛風・高尿酸血症治療の新たな選択肢として、東南アジア諸国とインドの患者さんのQOL(Quality Of Life)向上に貢献できるものと期待しています。
フェブキソスタットは、帝人ファーマが世界戦略製品として大型化を期待している尿酸生成抑制剤です。現在、痛風や高尿酸血症の治療剤として臨床使用されているのは約40年前に開発された薬剤のみであり、薬剤選択の幅を広げるという意味から新薬の開発が望まれていました。本剤は、強力な尿酸生成抑制効果に加え、腎機能低下などにより既存薬剤を服用いただけなかった患者さんにも使用可能であり、様々な病態の患者さんに対して有用性が示されています。既に米国・カナダ・欧州9カ国・日本・韓国の13カ国において販売を開始しており、台湾においては台湾アステラス製薬股■有限公司が販売承認を取得、中国・香港においては、アステラス製薬(中国)有限公司と香港アステラス製薬有限公司がそれぞれ販売承認取得に向けた手続きを進めています。
帝人ファーマは、フェブキソスタットを全世界の患者さんに広く使用いただくことができるよう、このたびの契約を含め、91の国々と地域における提携を進めてきました。引き続き、様々な地域において、海外企業との連携を通じて販売エリアを拡大することで、海外導出先企業での売上を含め、全世界で年間売上高1,000億円以上を目指しており、日本発の世界戦略製品として大型化を期待しています。
アステラス製薬は、今回の契約対象地域のうち、タイ、フィリピン、インドネシア、インドには販売子会社を有しており、さらにシンガポール、マレーシア、ベトナムについても提携先を通じて自社製品を供給しています。今回、これらの地域でフェブキソスタットを導入することにより、アジア地域においてさらなる事業拡大を図れるものと考えています。
※■印の文字は人偏に「分」の文字です
以 上