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NEC、ファイル化されたCM素材を管理する「CMデジタルファイル入稿サーバ」を販売
NEC、「CMデジタルファイル入稿サーバ」を販売開始
NECは、ファイル化されたCM素材を管理する「CMデジタルファイル入稿サーバ」を本日から販売開始します。出荷開始時期は、本年9月の予定です。
本年7月24日の地上デジタル放送への完全移行に伴い、これまでテープに収録されていた映像・音声などのCM素材は、順次デジタル化されファイルベースで収録されています。「CMデジタルファイル入稿サーバ」は、ファイルベースで収録されたCM素材や、素材広告主・10桁CMコード(注1)・CM素材名などのCMに関する情報であるメタデータを、サーバで管理することができ、CM素材を確認したい時に容易に検索・プレビューすることを可能にする製品です。
従来、CM素材の入ったテープは棚に保管され、必要な時はその都度テープに貼ったラベルからCMに関する情報を確認し、煩雑な業務工程を経てオンエアを実施していました。NECの「CMデジタルファイル入稿サーバ」を利用することにより、CM素材の入ったテープの棚管理が不要となり、また、CM素材の搬入からオンエアまでに必要なCM素材確認・収録指示などの業務フローが自動化され、業務の効率化や素材の取違いなどの作業ミスの防止が可能となります。
更に、CM素材のファイル化が進むことで、現在放送業界において媒体でやりとりをしているCM素材の搬入/搬出が、将来的にはオンライン化することが想定されています。NECの「CMデジタルファイル入稿サーバ」は、将来、オンライン受信サーバとして利用することも可能であり、業界全体でのCM素材のオンライン運用に貢献します。
「CMデジタルファイル入稿サーバ」の概要は次のとおりです。
■1.デジタル化されたファイルベースのCM素材搬入に対応
・XDCAM(注2)やP2(注3)などのデジタル化されたファイルベースメディアに収録された映像・音声などのCM素材や、10桁CMコード・CM素材名などのメタデータをサーバで管理。CM素材を確認したい時に、容易に検索・プレビューが可能。
・従来の業務の一つであった、CM素材の入ったテープの棚管理が不要となり、CM素材の搬入からオンエアまでに必要な素材確認・収録指示などの業務フローが自動化され、業務の効率化や作業ミスの防止につながる。
■2.CMバンクや営業放送システムと連携が可能CMをオンエアするサーバであるCMバンクがファイル搬入に対応していなくても、ファイル再生機(注4)を介することで信号の変換を行い、シームレスな収録作業が実現。
・営業放送システムと連携させ、CM素材メタデータの確認や業務進行ステータスの確認が可能。
「CMデジタルファイル入稿サーバ」の価格は、150万円から(税抜)となっています。
NECは、これまで営業放送システム(「S−CMWIN」)を国内において50局以上へ納入しており、最新の「S−CMWIN II」パッケージでは「CMデジタルファイル入稿サーバ」との連携が可能です。この営業放送システムの実績を生かし、今後3年間で50局以上の放送事業者への販売を目指します。
「CMデジタルファイル入稿サーバ」のシステム運用イメージは、別紙をご参照ください。
【別紙】 「CMデジタルファイル入稿サーバ」のシステム運用イメージ
※添付の関連資料を参照
以 上
(注1)10桁CMコード:放送されるCM素材に付番するコード。
(注2)XDCAM:ソニー製のファイル記録メディア。
(注3)P2:パナソニック製のファイル記録メディア。
(注4)デジタル化されたCM素材をアナログ対応のCMバンクへ転送する際に、信号の変換などを行う。
*記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
<本件に関するお客様からの問い合わせ先>
NEC メディアソリューション事業部 第三ソリューショングループ
電話:03−5476−4658