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インテリジェンス、大学生の就業意識調査結果を発表
求人情報サービス「an」
大学生の仕事観 学年で変化
1年生「夢を実現したい」 3年生「就活に役立つメリットを」
〜大学生の就業意識調査〜
株式会社インテリジェンス(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:高橋広敏)が運営する求人情報サービス「an」は、大学1〜4年生の男女1,512人を対象にアルバイトに関する意識調査を実施しました。調査結果がまとまりましたので、お知らせいたします。
詳細は、採用企業向け情報サイト「anレポート」にて公開しています。
http://weban.jp/contents/an_report/repo_cont/trend/20110801.html
【調査結果】
■大学生の就業意識―3年生「将来に不安」7割
アルバイトで就業経験のある大学生に、仕事に対する考え方を聞いたところ、「仕事を通してお金以外のものも得られると思う」が全ての学年で最多になりました。
学年別にみると、1年生では「仕事を通して自分の目標や夢を実現させたい」(49.6%)、「夢実現のために、今がんばっていることがある」(55.5%)の項目が、他学年に比べて高い結果に。入学したばかりの1年生は、初アルバイトに臨む人も多く、アルバイトへ高い期待とやる気を示していることがわかります。
3年生は「将来に不安を感じる」(67.4%)、「『やりたいこと』や『向いていること』を現在探している」(60.5%)が他学年より高い割合となっています。これらの項目は4年生になると回答割合が低下することから、就職活動を意識する3年生の、将来に向けた意識の高まりが現れた結果であると考えられます。(図表1参照)
■仕事探しのきっかけ―2年生は交際費、3年生は挑戦や不満解消
続いて、大学生がアルバイトを探したきっかけを聞き、学年別の違いをみたところ、1年生は「働くことにあこがれていたので」(17.6%)が他学年より割合が高い結果になりました。
2年生は他学年に比べ「交際費が欲しかったので」(30.6%)の項目が高く、大学生活に慣れ、サークルや部活動などで交友関係が広がったことが背景にあると推察されます。また「時間を有効に使いたかったので」(36.0%)も他学年より高く、シフトの柔軟性や短期バイトなど、効率を求めて仕事を探す傾向があります。
3年生は「前の仕事に不満があったので」(12.3%)、「もっとよい条件の仕事につきたかったので」(14.0%)、「いろんな仕事をしてみたかったので」(22.7%)が他の学年より高い結果に。アルバイト経験が増え、仕事の良い面、悪い面を理解したうえで、新たな挑戦や現在のアルバイトに対する不満解消のために、別の仕事を求める意向が強まるようです。(図表2参照)
■解説―1年生は仕事内容、3年生は就活への活用・・・学年に合わせた 募集内容の説明を
今回の調査では、学年ごとの就業意識や求職動機の違いが明らかとなりました。1年生は、アルバイトが初めての人も多く、働くことへの憧れが強い時期です。一方で、こうしたアルバイト経験の少ない学生は、憧れと実際の仕事内容とにミスマッチを感じて辞めてしまう可能性も高いため、企業側が事前にしっかりと学生の志望動機を聞き、丁寧に業務の説明をすることが必要でしょう。3年生は、アルバイト経験を重ね、勤務条件を厳しく見る傾向が強まることに加え、就職を見据えた自己成長の場としてアルバイトを捉える傾向にあります。「an」が行った別の調査でも、2011年入社の新入社員1,192人中73%が、アルバイトは就職活動に役に立ったと回答しています。就職活動や社会人生活で活用できるスキルが身につくこと、先輩に将来の相談を気軽にできるアルバイト環境であることなど、就職活動を視野に入れた具体的な魅力をしっかり伝えることが、採用の際に重要になりそうです。(「an」編集長 奥山 真)
【調査概要】
■調査時期
2011年4月26日〜5月2日
■調査対象
北海道、関東、東海、関西、九州に在住する、1年以内に非正規雇用に就業した大学生の男女
■有効回答数
1,512人
■調査方法
インターネットリサーチ
※下記資料は、添付の関連資料を参照
・<図表1>学年別 仕事に対する考え方(複数回答)
・<図表2>学年別 仕事を探し始めたきっかけ(複数回答)