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JX日鉱日石金属など4社、チリ国「カセロネス銅・モリブデン鉱床開発プロジェクト」に係る融資契約を締結
チリ国「カセロネス銅・モリブデン鉱床開発プロジェクト」に係る融資契約締結について
JX日鉱日石金属株式会社(本社:東京都千代田区大手町二丁目、社長:岡田昌徳)および三井金属鉱業株式会社(本社:東京都品川区大崎一丁目、社長:仙田貞雄)の共同出資による銅事業会社パンパシフィック・カッパー株式会社(本社:東京都千代田区大手町二丁目、社長:足立吉正、以下「PPC」)および三井物産株式会社(本社:東京都千代田区大手町一丁目、社長:飯島彰己、以下「三井物産」)が出資するミネラ・ルミナ・カッパー・チリ社(本社:チリ国サンチャゴ、出資比率はPPC75%、三井物産25%)は、本日(7月26日)、「カセロネス銅・モリブデン鉱床開発プロジェクト」(以下「本プロジェクト」)のための資金(開発投資額(生産設備等初期投資額)は概算で約20億米ドル)に関し、関係金融機関等との間で、総額14億米ドルの融資契約を締結しました。
今般締結された融資契約は、
(1)国際協力銀行(JBIC)および民間銀行4行(三菱東京UFJ銀行(幹事行)、みずほコーポレート銀行、三井住友銀行、香港上海銀行)による総額11億米ドル(約880億円(*1))のプロジェクトファイナンス
(2)民間銀行5行(三菱東京UFJ銀行(幹事行)、みずほコーポレート銀行、三井住友銀行、中央三井信託銀行、住友信託銀行)による総額3億米ドル(約240億円(*1))の長期融資
の2つのパッケージから組み立てられています。
上記(1)については、独立行政法人日本貿易保険(NEXI)が、資源エネルギー総合保険を民間銀行4行に対して付保し、上記(2)については、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が、プロジェクトリスクを引受けのうえ付保する海外開発資金債務保証を民間銀行5行に対して供与します。
本プロジェクトは、日本企業が100%の権益を有する大型銅・モリブデン鉱山開発であることから、わが国主要関係政府系機関であるJBIC、NEXIおよびJOGMECの機能をすべて活用し、まさに国を挙げての「海外鉱物資源確保ワンストップ体制(*2)」のもと、推進するものです。
なお、本プロジェクトの概要は別紙のとおりです。開発進捗状況は極めて順調であり、計画通り2013年中の商業生産開始を予定しています。
本プロジェクトの推進により、PPCグループ傘下の国内製錬所が調達する原料に占める自山鉱比率は20%弱から約50%に向上し、原料の安定調達に資するとともに、我が国金属資源の安定供給にも大きく貢献することができるものと考えています。さらにレアメタルであるモリブデン供給の一角を当プロジェクトも担ってゆくこととなります。
三井物産は、長期的視点に立った優良金属資源権益の獲得、拡大を重点分野と位置付けています。本プロジェクトの推進を通じ、銅事業ポートフォリオを拡充すると共に、引き続き優良パートナーとのネットワークをさらに強化し、新規権益取得に取り組んでまいります。
*1:1米ドル=80円にて換算
*2:海外鉱物資源確保の観点から、政府(経済産業省および外務省)ならびに関係政府系機関(JBIC、NEXI、JOGMEC等)が密接に連携し、それぞれが実施する支援策を体系的に整理し、我が国企業による海外での事業を支援する体制
ご注意:
本発表資料には、将来に関する記述が含まれています。こうした記述はリスクや不確実性を内包するものであり、経営環境の変化などにより実際とは異なる可能性があることにご留意ください。また、本発表資料は、日本国内外を問わず一切の投資勧誘またはそれに類する行為を目的として作成されたものではありません。
(添付資料)カセロネス銅・モリブデン鉱床開発プロジェクトの概要
※添付の関連資料を参照