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日本ショッピングセンター協会、6月のSC販売統計調査を発表

2011-07-27

SC販売統計調査報告 2011年6月

6月既存SC前年比:2.0%


■ 売上高の概況 ■

 2011年6月の既存SCの前年同月比は2.0%で、前月よりも3.4ポイント改善し、4ケ月ぶりに前年を上回った。
 今月はセール開始時期を変更した影響が大きかった。首都圏を中心にファッション系駅ビルでは、夏のセールを前倒しした結果、前年同時期2桁増と躍進し、またその周辺のSCにおいても来街客数の増加や、同時期にセールを開始するなどの対応をした結果、相乗効果がみられ、前年を大幅に上回った。月後半の猛暑とセール時期が重なったSCでは、夏物商品を中心に好調であった。一方セール時期を遅らせたSCでは、セール前の買い控え傾向がみられ、前年を下回るSCが多かった。客単価については、多くのSCで下落しているとの報告がみられた。
 クールビス対応では、ポロシャツやYシャツなどメンズ衣料が好調であった。飲食店は、夜利用がいまだ厳しい状況である。観光地、あるいは外国人旅行客の利用が多いSCでは、客足は回復傾向がみられるものの、前年クリアには暫く時間がかかりそうである。
 今月はテナントの好調が顕著であり、調査対象532SCのうち、前年を上回ったSCで2桁増収は57SC(11%)あった。
 立地別でみると、中心地域が3.4%、特に大都市のテナントは4.7%と大幅に改善している。
 地域別では、先月に引き続き東北地域が全体で10.1%、中心地域は15.7%と前年を大きく上回った。北海道も全体で2.6%、特に中心地域は4.3%と健闘している。一方四国は全体で−1.9%、中心地域は−4.2%と苦戦している。これは、震災による自粛ムードが依然として見られることや、観光地では、日本人や外国人観光客特に中国人観光客の減少による土産需要や飲食店の利用減が響いている。
 政令指定都市別で見ると、東日本の好調が目立つ。仙台市は26.5%、特にテナントは27.4%と先月に引き続き復興需要と夏のセールに効果が出ている。横浜市は全体で9.9%、特にテナントは12.8%、東京区部4.3%(テナント5.5%)、名古屋市は全体4.5%。要因としてセールの前倒しがあげられる。一方大阪市は全体で−5.8%、テナントは−6.4%、福岡市−2.7%、テナントは−2.9%、北九州市全体−1.3%、テナント−2.2%と苦戦している。これは大阪駅や博多駅の大型商業施設開業の影響が大きく、既存SCでは来店客数の減少がみられ、厳しい結果になった。
*SC=ショッピングセンター

※本調査は、2009年12月末現在の全SC3,013SCの中から立地別・SC規模別に1,000SCをサンプル抽出し、調査したものをまとめた。
※集計SC 532SC 回収率 53.2%
※5月のSC総売上高(推計)は、東日本大震災の影響により、休業や営業時間の短縮など販売状況を正確に把握できないことから、発表を控えさせていただきます。
※「立地別・地域別 総売上高」「立地別SC・キーテナント・テナント効率」につきましても、発表を控えさせていただきます。


*以下の資料は添付の関連資料「表1〜7」を参照
 表−1 立地別・構成別 売上高伸長率
 表−2 立地別・地域別 売上高伸長率
 表−3 都市規模別・地域別
 表−4 キーテナント業態別
 表−5 SC・キーテナント・テナント効率
 表−6 既存SC移動平均(年間)
 表−7 SC・百貨店・チェーンストア 売上高前年対比

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