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TOTO、中国でショールーム拡充や生産設備増強など市場戦略を強化
拡大を続ける中国市場戦略
中国市場拡大に伴いブランド発信力と生産能力を強化
〜広州直営ショールームを増床、他主要6都市に旗艦ショールームをオープン〜
TOTOは、大きく成長を続ける中国での販売力・生産能力の強化を図ります。
世界的な経済不況により主要先進国の成長率が伸び悩む中、中国は安定的な発展を遂げ、現在では一部の臨海都市だけではなく、内陸部においても急速な成長を見せており、国民所得も急激に伸びつつあります。TOTOがターゲットとしてきた中高級ゾーンにおいても、更なる需要の拡大が見込まれます。
その拡大し続ける中国市場に対応するため、中国第3の都市である広州のTOTO直営ショールームを増床し、プロ向けにも技術説明とトータル提案ができる「TOTO広州テクニカルセンター」としてリニューアルします。
また、中国進出以来築き上げてきた販売網の強化を図るため、代理店と協業し現在既に約400ヵ所にショールームを展開しておりますが、今回年内に内陸部を含めた主要6都市に大型の旗艦ショールームをオープンします。更なるブランド力の向上と販売強化を図ります。
同時に、ますます増加の見込まれる需要に対し生産体制強化を図るため、大連の水栓金具工場と上海の衛生陶器工場の敷地内に建屋を増設し、生産設備を増強します。(2011年度稼働予定)。
[中国ショールーム所在地]
※添付の関連資料を参照
■中国市場における売上実績と目標
中国経済は好調で、2010年7〜9月のGDPは前年同期比9.6%増と今後も継続した成長が見込まれ、TOTOの海外住設事業を支える重要な市場です。昨年度TOTOが発表した「TOTO Vプラン2017」では「他社を圧倒する販売、サービス体制の強化」をかかげ、2017年までに中国事業の売上げを420億("08年度比190%増)とすることを目標としています。
◇中国事業売上高
※添付の関連資料を参照
■実施事項
1.直営ショールーム「TOTO広州テクニカルセンター」(※1)をリニューアル
広州市は華南地域の商工業の中心都市であり、今後、更なる成長が見込めます。
現在広州にはTOTO直営のショールームがありますが、商業の活況な広州において更なるブランド発信力と提案力向上のため、広州の中でもより利便性の高いエリアにショールームを移転し「TOTO広州テクニカルセンター」として12月にリニューアルオープンします。面積も現在の約2倍の広さを確保し、専門家向けに高機能商品の実演やイベントなど、超節水便器をはじめとしたTOTOの高い技術力と商品力をPRし、発展する広州市場において更なる需要の開拓と高級ブランドイメージの定着化を図ります。
※1:「TOTOテクニカルセンター」とは建築の「専門家」向けに技術説明とトータル提案が出来るショールームの総称です。各種イベントや実演コーナーなどを通して、技術力と商品力の提案を行います。
(中国においては、北京、上海、成都、広州の4拠点です。)
2.内陸部を含めた主要6都市に旗艦ショールームをオープン
成長を続ける中国の市場とそれに伴い増大する中国の住宅設備需要は今後さらに高まるものと見ています。
そこでTOTOはこの時期を捉え、ブランド発信基地である「TOTO直営ショールーム」に次ぐ第2の柱として、TOTOの強みである販売網を活用した代理店との協業による大型ショールームを、中国国内に6拠点開設いたします。
この大型ショールームは地域を代表するフラッグシップ的な存在となります。TOTO直営ショールームと同等規模のスペースがあり、実際の商品の販売と高機能商品やバスルーム全体の空間提案展示を行います。TOTOブランドの発信と販売拠点、その両面を兼ね備えた新たな戦略的施設としての役割を担います。
年内に南京、杭州、寧波、鄭州、重慶、深センの6都市に開設いたします。
3.水栓金具、衛生陶器の中国生産工場増設
「TOTO Vプラン2017」の中国戦略の1つとして「地産地消体制の充実」を掲げています。また、中国国内の順調な経済成長に加え、今後も更に需要が増える見込みです。
そこで当初の増産計画を前倒し、「東陶(大連)有限公司」、「東陶華東有限公司」、この2つの工場内の敷地に建屋を増設し、生産設備を増強します。これにより拡大する需要と市場ニーズに柔軟に対応できるよう、生産体制の強化を図ります。
今回の工場増設により、各工場の生産能力は約2倍となります。「東陶(大連)有限公司」の増設分は2011年1月、「東陶華東有限公司」の増設分は2011年5月に稼動開始予定です。
※以下、リリースの詳細は添付の関連資料を参照