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双日と双日ロジスティクス、インドシナ地域での陸上国際物流サービスを開始
双日、ベトナム、カンボジア、タイのインドシナ地域で陸上国際物流サービスを開始
〜第二東西回廊を活用し陸・海の一貫サービスを展開〜
双日株式会社の100%子会社の双日ロジスティクス株式会社(本社:港区赤坂代表:大高 秀幸)は、ベトナム、カンボジア、タイを結ぶ陸路輸送サービス「クロスボーダートランスポーテーションサービス、以下CBTサービス」を開始しました。これによりインドシナ半島南部のホーチミン、プノンペン、バンコク間、東西850kmを結ぶ「第2東西回廊」を利用した、確実で効率的な国際複合一貫輸送が可能となります。
双日ロジスティクスは、2005年からホーチミン−プノンペン−バンコク間の陸路輸送サービスの検証を積み重ねてきましたが、同地域での陸路輸送環境が整ったため、このたび、正式にサービスを開始しました。これまでは、ベトナム、カンボジア間の国境で貨物の積み替え作業を行う必要がありましたが、現地大手物流会社との提携により日系物流会社としては唯一、積み替えなしでの一貫輸送サービスの提供も可能となりました。これにより従来、東京からプノンペンまで海上輸送−陸路輸送により約15日間かかっていたところを、東京からホーチミンを経由してプノンペンに至るまでに約10日間とし、確実で効率的な物流サービスに加え、輸送日数の短縮・輸送コストの削減も可能となります。
現在、インドシナ地域は、年率6%前後の高い成長率を続けており、さらに、銅やレアメタルなど鉱物資源や木材などの森林資源に恵まれ資源の輸送ルートとして、また、生産拠点としてもアパレル産業の材料、製品や、自動車産業の原材料、部品をスムース・確実に輸送するニーズが高まっており、これらの地域を結ぶ物流ルートの整備は経済の発展に必要不可欠なインフラとなっています。さらに、これらの地域は、ベトナム・タイ・カンボジア・ミャンマー・ラオスの5カ国と、その上流域で国境を接する中国雲南省を加えた拡大メコン経済圏は、約2億3000万人の人口を擁する巨大な経済圏で、資源や製造拠点としてだけでなく、将来の消費市場としても期待されています。
双日は、今後、ベトナムで展開する卸事業や、東南アジアで最大の穀物専用港湾施設カイメップアグリ港(Cai−Mep Agri Port、ベトナム/バリア・ブンタウ省)、さらに、その後背地にある製粉会社インターフラワーベトナムなどを活用した原料輸入から加工、そして、国内輸送・内陸国際輸送までを手掛ける効率的で競争力のあるサービスを展開していきます。
また、双日および双日ロジスティクスは、さらなるインドシナ地域の経済の拡大に合わせ、他の回廊を活用した陸路輸送サービスについても今後サービスを拡大していく計画です。
【第二東西回廊「CBTサービス」ルート】
*添付の関連資料を参照
*以下、リリースの詳細は添付の関連資料を参照