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矢野経済研究所、国内製薬企業の海外進出に関する調査結果を発表
製薬企業の海外進出に関する調査結果2011
<調査要綱>
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内製薬企業の海外進出について調査を実施した。
1.調査期間:2010年11月〜2011年2月
2.調査対象:医薬品関連企業(異業種企業を含む)
3.調査方法:当社専門研究員による郵送アンケート調査ならびに文献調査
<調査結果サマリー>
◆2009年度の海外売上高は2010年問題などから小幅な伸長に止まる
国内主要製薬企業19社の2009年度の海外売上高は前年度比2.6%増の2兆7,843億21百万円となった。ただし、米国をはじめとする海外において主力製品の特許が相次いで切れるという“2010年問題”の影響を受け米国市場が前年度を下回ったことから、2009年度は全体では小幅な伸長に止まった。なお、エリア別でみると北米市場が約6割を占める。
◆成長ドライバーを海外に求める製薬企業
国内医薬品市場の伸びが鈍化傾向にあるなか、製薬企業の中には、成長戦略の一つにグローバル戦略を位置付けるなど、海外事業への取り組みを強化している。
国内製薬企業80社における海外533拠点の地域別での設立・開設状況は、トップがアジアの210拠点(構成比:39.4%)で、次いで欧州の153拠点(同:28.7%)、北米の137拠点(同:25.7%)の順と3エリアに集中しており、今後は新興国市場への参入が活発化すると予測する。
<資料発刊>
資料名:「2010〜2011年版 医薬品関連企業構造分析」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C53109200
※調査結果の概要などは、添付の関連資料「オリジナルリリース」を参照