大和証券グループ本社、エネルギー関連事業を支援する「エコロジー・ボンド」を発行・販売

エコロジー・ボンド発行のお知らせ

〜債券投資を通じて再生可能エネルギーの普及ならびにエネルギー効率化を支援〜


　このたび、欧州投資銀行（以下、「ＥＩＢ」という。格付：Ｍｏｏｄｙ’ｓ：Ａａａ／Ｓ＆Ｐ：ＡＡＡ）ならびに大和証券グループは、再生可能エネルギー及びエネルギー効率化に関連した事業を支援する『エコロジー・ボンド』の発行および販売を行うこととなりましたので、その概要についてお知らせいたします。

　今回の起債にあたっては、２０１０年５月に引き続き、大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社（大和証券グループのホールセール証券会社）が売出しを行い、大和証券株式会社（同グループのリテール証券会社）が日本の個人投資家および法人投資家に販売いたします。

　日本の投資家は、信用力の高い『エコロジー・ボンド』への投資を行うことにより、地球温暖化防止に貢献することができます。本債券の特徴は、ＥＩＢが本債券の発行により調達した資金をＥＩＢの一般融資ポートフォリオから隔離したうえで、再生可能エネルギー及びエネルギー効率改善に関連した分野における今後の融資プロジェクトに活用することです。このようなスキームは、気候変動に極めて重要な役割を果たします。ＥＩＢは２００７年以降、資金使途を気候変動緩和に特定した債券の起債を通じて、総額１３億ユーロ相当近くの資金を国際資本市場から調達して参りました。ＥＩＢはこれらの起債を通じて得られる資金がどういったプロジェクトに活用されているかを定期的に報告することにより、この仕組みの信頼性及び透明性を確保しています。

　昨年、ＥＩＢによる気候変動対策活動により、ＥＩＢは１７０億ユーロの二酸化炭素削減に貢献する融資を実行し、うち４０億ユーロ以上は再生可能エネルギーへの支援、１５億ユーロはエネルギー効率の改善に特定されています。ＥＩＢは、この分野において世界でも主導的な役割を担っています。ＥＩＢの気候変動対策活動には他に、持続可能な輸送、低排出車や無公害燃料の研究開発、技術革新等が含まれます。

　大和証券グループは、今後も社会貢献につながる商品の取り扱いを行い、投資を通じて社会的課題の解決を目指すインパクト・インベストメントの普及・拡大に取り組んでまいります。


エコロジー・ボンドの概要
　
　発行体　　　　　　欧州投資銀行（ＥＩＢ）

　起債通貨　　　　　トルコ・リラ

　発行金額　　　　　１億７，０００万トルコ・リラ

　期間　　　　　　　　約３年

　利率（税引前）　　年６．６２％

　販売単位　　　　　２０，０００リラ以上　１０，０００リラ単位

　売出期間　　　　　２０１０年１１月１日〜２０１０年１１月９日

　受渡日　　　　　　　２０１０年１１月１２日

　償還日　　　　　　　２０１３年１１月２１日


■欧州投資銀行（ＥＩＢ）について

　ＥＩＢは、長期資金を提供する欧州連合（以下、ＥＵ）の金融機関として１９５８年に創設された。ＥＵに加盟すると自動的にＥＩＢの株主となる仕組みで、現在２７のＥＵ加盟国が出資している。ＥＩＢの総務会はＥＵ加盟国の閣僚で構成されている。ＥＩＢの使命は、「欧州連合の機能に関する条約」内のＥＩＢ法令に則り、様々なプロジェクトへの融資を通じてＥＵ加盟諸国の統合や均衡の取れた発展、経済・社会的結束に貢献することである。

　ＥＩＢの融資案件のうち、ＥＵ加盟国内のプロジェクト向け融資が全体の約９０％を占めているが、ＥＩＢはＥＵ加盟候補国やＥＵと協力関係にある世界各国におけるプロジェクトに対しても融資を行なっている。ＥＩＢは２００９年に総額７９０億ユーロの融資案件に調印しており、そのうち９０億ユーロがＥＵ域外への投資であった。２００９年の融資総額で見ると、ＥＩＢは世界最大の国際金融機関である。ＥＵ域内の融資活動については、（１）経済・社会的結束、（２）研究と革新、（３）ヨーロッパ横断的な輸送・エネルギー網、（４）中小企業支援、（５）環境保護、（６）持続可能かつ競争力のあるエネルギーの確保、が優先的な目標となっている。さらに、気候変動対策活動も重要な目標の一つとなってきている。ＥＵ域外では、ＥＵの開発政策を支援し、協力関係にある国々と、１９６３年以降長期にわたってパートナーシップを構築しており、（１）民間セクターの発展、（２）社会基盤の開発、（３）エネルギー供給の確保、（４）環境の持続可能性や地球温暖化防止に焦点をあてた融資活動を行っている。


以上


※　リスクについては、関連資料参照