リニアテクノロジー、高速ＡＤＣファミリの新しい輸出規制品目分類番号ＥＣＣＮを発表

米リニアテクノロジー、高速ＡＤＣファミリの輸出規制品目番号を変更
米国の新輸出管理規則により、１２ビット２００Ｍｓｐｓ、１４ビット１２５Ｍｓｐｓ、１６ビット１０Ｍｓｐｓ　ＡＤＣ搭載製品が、
中国・ロシアを含む世界市場に輸出可能に



　２０１１年７月１２日　−　米リニアテクノロジー社は、高性能な高速ＡＤＣファミリ（１２ビット分解能で最大サンプル・レートが２００Ｍｓｐｓ、１４ビット分解能で同１２５Ｍｓｐｓ、および１６ビット分解能で同１０Ｍｓｐｓ）に対する、新しい輸出規制品目分類番号ＥＣＣＮ（Ｅｘｐｏｒｔ　Ｃｏｎｔｒｏｌ　Ｃｌａｓｓｉｆｉｃａｔｉｏｎ　Ｎｕｍｂｅｒｓ）を発表しました。これらのデバイスは、米国輸出管理規則の改正に伴い、分類をＥＣＣＮ＃３Ａ００１から規制のやや緩いＥＣＣＮ＃３Ａ９９１への変更が許可されました。この分類の変更により、設計者はリニアテクノロジーのＡＤＣを使って、世界の市場で自由に競争できる高性能な製品を開発し輸出することが可能となります。

　リニアテクノロジーは、求められるシステム性能を最大限可能にする高性能な低消費電力ＡＤＣを幅広いラインアップで提供しています。高性能通信アプリケーションに適した１４ビット、１０５ＭｓｐｓのＡＤＣであるＬＴＣ２２０７−１４は、７７．３ｄＢのＳＮＲと９８ｄＢのＳＦＤＲを達成します。１６ビット１０ＭｓｐｓのＬＴＣ２２０２は、ＳＮＲが８１．６ｄＢ、ＳＦＤＲが１００ｄＢという優れた性能を備えており、ＣＣＤ（電荷結合デバイス）および赤外線カメラ、Ｘ線、血液分析器／スペクトロスコピーなどのアプリケーションに最適です。

　中国とロシアの設計者は、今後、最小の消費電力デバイスとして、パラレル出力を備えたＬＴＣ２１４５−１４デュアルＡＤＣファミリ、シリアルＬＶＤＳ出力を備えたＬＴＣ２２６８−１４デュアルＡＤＣやＬＴＣ２１７５−１４クワッドＡＤＣなど、２５Ｍｓｐｓ〜１２５Ｍｓｐｓの１４ビット・ソリューションを使用できるようになります。これらのデバイスの消費電力は１．８Ｖ電源で約１ｍＷ／Ｍｓｐｓです。また、これらのＡＤＣは比類のない性能を超低消費電力で提供するので、ハンドヘルドのテスト装置／計測器、レーダ／ＬＩＤＡＲ、医療用画像処理、ＰＥＴ／ＳＰＥＣＴスキャナ、軍用無線、スマート・アンテナ・システム、低消費電力の各種通信システムなどのアプリケーションで携帯性を維持します。

　リニアテクノロジーは、豊富なラインナップの高性能ＡＤＣのほかに、次世代のワイヤレス基地局および高性能無線の受信シグナル・チェーンを構成する、多様なＲＦミキサ（高ダイナミック・レンジのデュアル低消費電力ミキサであるＬＴＣ５５６９およびＬＴＣ５５９０／９１／９２／９３ファミリなど）、ダイレクト・コンバージョン変調器／復調器、ＶＧＡ、フィルタ、パワー検出器、低歪みアンプ、およびＡＤＣドライバも提供しています。弊社のお客様は、シグナル・チェーン設計の知識が豊富で技術力の高いアプリケーション・エンジニアによる設計ガイダンスや技術サポートを利用して、設計サイクルを短縮し、市場投入までの期間を確実に早めることができます。

　ＡＤＣ製品のラインナップについては、http://www.linear.com/hsadc_nolicenseをご覧ください。


Ｃｏｐｙｒｉｇｈｔ：２０１１　Ｌｉｎｅａｒ　Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ


＜リニアテクノロジーについて＞
　Ｓ＆Ｐ　５００の一員であるリニアテクノロジーは、過去３０年にわたり広範囲に渡る高性能アナログＩＣの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、ＲＦ、インタフェース、μＭｏｄｕｌｅサブシステムを設計・製造しています。

　ＬＴ，ＬＴＣ，ＬＴＭ，μＭｏｄｕｌｅ及び会社ロゴはＬｉｎｅａｒ　Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎの登録商標です。その他の登録商標・商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。記載内容は予告なしに変更される場合があります。



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