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協和電線、銅線の高周波電流特性を大きく改善した「多芯導体カンザック〜エナチューブ」を開発

2011-07-13

協和電線 多芯導体 カンザック〜エナチューブを開発
〜銅線の高周波電流特性を大きく改善〜


 古河電工グループの協和電線株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:石橋久和、以下当社)は、このたび多芯導体カンザック〜エナチューブを開発しました。(特許出願済、商標登録済)

 高周波電流が導体を流れるとき、その周波数の上昇とともに電流が流れにくくなる現象が発生します。これは、表皮効果と呼ばれ、電流密度が導体の表面で高く、表面から離れると低くなる現象です。周波数が高くなるほど電流が表面に集中するため、導体の交流抵抗は高くなります。

 カンザック〜エナチューブは、この問題点を改善した新しいタイプの導体です。多芯導体としたために電流の通り道がより確保できるので、周波数が高くなると電流が流れにくくなる現象が大きく改善できます。さらに、稠密構造としたためよりコンパクトに仕上げられています。

 当社は、金属管事業の新しい柱として、2011年度下期からサンプル出荷を開始し、販売をめざします。


<構 造>
 絶縁された導体を銅チューブで覆い、さらに平角線状に稠密化した多芯導体です。

  ※エナチューブの写真、エナチューブの構造は添付の関連資料を参照


<カンザック〜エナチューブの特長>
(1)多芯導体であるため、単線導体で発生する表皮効果による交流抵抗の増加を改善します。
 その結果、導体温度上昇の抑制、使用機器の効率化、小型化、省エネに寄与します。

(2)稠密構造のため、導体の体積がよりコンパクトになります。
 同じ目的で使われるリッツ線と比べても、断面積(占有面積)で25%小さくなります。


<用 途>
 モータ、トランス、インバータ、発電機、誘導加熱器、高周波機器など


<協和電線株式会社 概要>
 創 業         1920年1月(大正9年1月)
 資本金        7億2075万5千円
 代表者        代表取締役社長 石橋 久和
 従業員        100名
 本社所在地     大阪市北区堂島浜2−1−9
 主要製品      電線・ケーブル、めっき加工品、金属管・コルゲート
 古河電工持株率  99.9%(平成23年3月現在)

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インバータ 古河電工 リッツ線 大阪市 大阪府 特許 単線

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