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川崎重工、性能が大幅向上した最大可搬質量80kgの垂直多関節型ロボットを発売
中型パレタイズロボット「RD80N」を新発売
川崎重工は、中型パレタイズロボット「RD80N」を新発売します。
今回発売する「RD80N」は、物流工程において段ボ−ル箱や袋物等をパレットに積み込む作業などを行なうもので、従来機種である「FD50N」の優れた性能をさらに進化させ、速度、繰返し精度などの性能を大幅に向上させた最大可搬質量80kgの垂直多関節型ロボットです。
「RD80N」は、アームの軽量化や高出力/高回転小型モータの採用で、従来機種に対して最高速度や加減速度を向上させると同時に、可搬質量を30kg増大させました。これにより、処理能力が約25%向上し、同クラスでは最高となる1時間あたり900サイクル(※1)のパレット積みを実現しました。さらに、ハンドの設計自由度が高まったことで、より重量のあるワークでも複数同時に積み込むことが可能となりました。
当社は、今回発売する「RD80N」と、高速ピッキングロボット「YF03N」、中・小型汎用ロボット「Rシリーズ」とを組み合わせることにより、ベルトコンベア上を流れる食品の高速箱詰め作業から、ダンボール箱への梱包作業、パレット上へのパレタイズ作業まで、コンパクトで生産性の高い自動化システムを提供します。
当社は、今後ともユーザー要求に幅広く応えられるカワサキロボットを積極的に開発、提案していきます。
※1 処理能力は、可搬質量80kgで、1サイクルが水平移動距離2,000mm、上下移動距離400mmの場合の値
*商品画像は添付の関連資料を参照
商品名:RD80N
発売日:2011年7月15日
国内販売価格(※2):500万円
※2 販売価格はメーカー希望小売価格(オプションおよび消費税は含まず)
1.主な特長
1)高速度
アームの軽量化、高出力/高回転小型モータの採用などにより、最高速度・加減速度を向上させました。さらに、負荷質量や姿勢に合わせて加減速度を自動的に変更し、常に最適な性能を発揮することで、サイクルタイムの大幅な短縮を実現します。
2)処理能力の向上
最高速度および加減速度の向上により、900サイクル/時の処理能力を実現しました。従来機種より処理能力を約25%向上させたため、生産性向上に貢献します。
3)大きな可動範囲とコンパクトな本体
各軸の動作ストロークを拡大することにより、ロボットの上下方向の動作領域が従来機種より約50mm拡大しました。これによりレイアウトの自由度がさらに高くなった結果、パレット1,100mm×1,100mmサイズに対し最適な動作領域をカバーすることが可能となります。また、可搬質量を増大しながら、コンパクトな本体を実現したことで、ワークとの接近性の向上およびロボット同士の近接配置が可能となり、高密度配置のロボットシステムが構築できます。
4)簡易パレタイズソフト(オプション)
簡易パレタイズソフト「K−SPARC」(2011年8月発売予定)の導入により、パソコン画面上でレイアウト計画や動作シミュレーションなどを行うことができます。「K−SPARC」は、従来の パレタイズソフトよりも、パレットへの積み付けパターン数を増やすなど使い勝手が向上しており、より簡単にティーチング作業を行なうことができます。
2.主要諸元
機種:RD80N
アーム形式:垂直多関節型
動作自由度:5軸
最大リーチ:2,100mm
最大可搬質量:80kg
処理能力:900サイクル/時
以 上