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矢野経済研究所、CAE市場に関する調査結果を発表
CAE市場に関する調査結果 2011
〜世界・国内どちらにおいても成長が見込まれる解析市場〜
調査要綱
矢野経済研究所では、次の調査要綱にてCAE市場についての世界および日本国内における調査を実施した。
1.調査期間:2011年2月〜6月
2.調査対象:CAEベンダ 28社
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e−mailによるヒアリングを併用
<CAEとは>
CAE(Computer Aided Engineering)とは、コンピュータにより、製品の設計や開発工程を支援するという概念。それを実現するためのツールとして、強度や流体における抵抗などの特性を計算するさまざまな解析システムがある。
調査結果サマリー
◆2010年の世界市場規模は、前年比約12%増となる約2,079百万USドル
2010年のCAE世界市場規模(事業者売上高ベース)は、前年比約12%増となる約2,079百万USドルとなった。今後も市場は成長を続け、2015年には3,200百万USドルになると予測する。
◆2010年の日本市場規模は、前年比約10%増となる約517億円に
日本国内は金融危機の影響で設備投資が著しく落ち込み、2009年の国内CAE市場(事業者売上高ベース)は約469億円と低迷した。その後は上向きに推移し、2010年の国内CAE市場は、前年比約10%増となる約517億円となった。日本国内市場も今後は成長が見込まれ、2015年には740億円になると予測する。
◆CADよりも早くCAEがクラウドコンピューティングへ移行する
クラウドコンピューティングへの移行はCADよりもCAEの方が先行して進むものと予測する。研究・開発分野においてはコンピューティングリソースの従量課金は元来、相性がいい。課題としては並列コンピューティングへの対応などがあげられるため、早急な対応が求められる。
資料発刊資料名:「2011 CAE市場の実態と展望」
http://www.yano.co.jp/market_reports/C53104900
※YRIマーケットNow! に掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。