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昭和電工、中国江西省でネオジム系レアアース磁石用合金工場の生産能力を増強

2011-07-09

ネオジムレアアース磁石用合金工場の生産能力を増強

−中国江西省の生産子会社の能力を50%増の年産3000トンへ−


 昭和電工株式会社(社長:市川 秀夫)は、ハイブリッド自動車等の駆動モーター、自動車の電動パワーステアリングハードディスクドライブのボイスコイルモーター等に使用されるネオジムレアアース磁石の原料である磁石用合金の生産能力を増強いたします。中国江西省■州(ガンシュウ)の合弁子会社の現行生産能力を月内に年産2000トンから3000トンに引き上げます。これにより当社の中国における磁石合金の生産能力は、内モンゴル自治区包頭(パオトウ)の合弁子会社の年産1000トンと合わせて、年間4000トンとなります。

 自動車向けネオジムレアアース磁石は、高温下での磁力特性を確保するために希少元素であるジスプロシウムを少量添加する必要があります。同元素は、イオン吸着鉱と呼ばれるレアアース鉱石に含まれており、江西省を中心とする中国南部に偏在しています。合弁子会社の中国側パートナー2社は、イオン吸着鉱の鉱山ならびに分離精製と金属製錬工場を保有する中国国内トップクラスのレアアースメーカーであり、両社とのパートナーシップにより、当社は今後需要の伸びが見込まれる高性能ネオジムレアアース磁石用合金の安定供給に努めてまいります。さらに当社では、これらレアアースの資源保護や有効活用の観点から、今後、磁石用合金に含まれるジスプロシウムの添加量削減にも取り組んでまいります。

 昭和電工グループは本年より開始した中期経営計画「PEGASUS(ペガサス)」において、レアアース事業をハードディスクや黒鉛電極とともに積極的な拡大戦略を採る主力事業と位置づけております。化石エネルギーへの依存度低下・環境負荷低減と、新興国におけるインフラ整備促進・市民生活向上との調和が今後一層求められるといった背景により、レアアース磁石に対する市場のニーズはますます高まるものと予想されます。当社はレアアース磁石用合金を安定的に供給する体制を構築することにより、豊かさと持続性が調和する社会の創造に貢献してまいります。


以上


〔ご参考〕合弁子会社概要

 (1)社名:■州昭日稀土新材料有限公司
 (2)所在地:江西省■州経済技術開発区
 (3)資本金:9億円
 (4)設立:2006年8月
 (5)出資比率:昭和電工株式会社 80%
          東海貿易株式会社 10%
          他中国側パートナー2社計 10%
 (6)代表者:董事長 河村 伸彦(昭和電工(株)エレクトロニクス事業部門レアアース事業部長)
         総経理  宇都宮 正英


※ 文中■の正式表記は、関連資料参照

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