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富士フイルム、電子コミックの制作・配信工程を大幅に効率化する画像処理技術を開発
独自の画像処理技術で電子書籍のさらなる普及に貢献
電子コミックの制作・配信工程の作業を大幅に効率化!
画像処理ソフトウエア技術 「GT−Scan」 「GT−Quality」 「GT−Balloon」
富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、独自の画像処理技術を用い、電子書籍市場で急拡大している電子コミックの制作・配信工程を効率化するソフトウエア技術「GT−Scan」「GT−Quality」「GT−Balloon」を開発しました。
今回開発した新技術「GT−Scan」を搭載したソフトウエアを本年7 月下旬より、「GT−Quality」「GT−Balloon」を搭載したソフトウエアを今秋より発売する予定です。
電子コミックの制作工程では、携帯電話やスマートフォン、タブレットPC など各種の端末で閲覧しやすいようにコミックの各ページからコマを分割し、ひとコマずつ読む順番を付与する必要があります。この工程は手作業で行われており、業務効率化が求められています。また、電子コミックを配信する際は、画面サイズの異なるすべての端末に画像を最適化することが困難なため、特定端末の画面表示に適した画像を用いることが一般的です。このため、端末の種類によっては配信時の画質が低下し、閲覧時に最適な画像が得られないという問題が指摘されています。
こうした課題を解決するため、このたび富士フイルムは3つの新技術を開発しました。
(1)「GT−Scan」
コミックのページ全体を分析してコマ割を高精度に自動検出し、ひとコマごとに分割して読む順番を自動設定できる技術です。手作業で行われている工程の自動化により、作業時間を従来の1/2 以下に短縮可能です。
(2)「GT−Quality」
配信を受ける各種モバイル端末の機種を自動判別し、文字のにじみ・画像モアレなどを抑えた最適な画像配信を可能にする技術です。配信する際、端末の種類・画面サイズごとにデータを準備する作業が不要となります。
(3)「GT−Balloon」
コミックの翻訳作業時に必要となる「吹き出し」部分の抽出及び塗りつぶす作業を自動化する技術です。
処理工程の短縮により、コミックの翻訳作業を大幅に効率化します。
今回開発した新技術により、電子コミックの制作コスト低減と、各端末に最適な高いクオリティでの配信の両立を可能にするとともに、翻訳作業の効率化も実現します。富士フイルムは、今後も電子書籍のさらなる普及に向けて、高品質な商品・サービスを提供していきます。
お問い合わせ先
ネット応用ビジネス推進部 TEL:03−6271−3083
詳細情報 http://fujifilm.jp/gts/
【第15回〔国際〕電子出版EXPO】に出展します。
・7月7日(木)〜9日(土)まで東京ビックサイトで開催される【第15回〔国際〕電子出版EXPO】に出展いたします。
会期中は「GT−Scan」、「GT−Quality」、「GT−Balloon」のデモンストレーションのほか、当社独自の電子書籍ソリューションを展示いたしますので、是非お立ち寄りください。
※ 参考資料は、関連資料参照