村田製作所、超薄型圧電スピーカーの音響特性を改善

超薄型（０．５ｍｍ）圧電スピーカの音響特性を改善
−ＶＳＬＢＰ２１１５Ｅ１１００シリーズ−


※参考画像は、添付の関連資料を参照

＜要旨＞
　株式会社村田製作所は、世界最薄（０．５ｍｍ（＊））圧電スピーカの音響特性を改善しました。

　＊ＶＳＬＢＦ２１１５Ｅ１１００−Ｔ０（ケースレスタイプ）


＜背景＞
　このたび製品構造の最適化と新規材料の開発により、製品サイズを維持したまま、歪率（＊１）の低減と音圧（＊２）レベルの向上を実現しました。

　近年のモバイル機器のトレンドとして連続使用時間の長時間化により、内蔵バッテリーの大型化が進んでいます。またバッテリーの大型化に伴い、音響部品や機構部品の取り付けスペースがますます小さくなり、スピーカも一層の小型化、薄型化が必要とされています。

　ムラタの提供する圧電スピーカは、製品厚みが薄いことに加え、駆動に必要な背面容積も小さく、特に狭空間での使用に適しているため、多くの小型モバイル機器に採用頂いております。

　一方で、市場からは圧電スピーカへの更なる音響特性の改善を求める声もあり、今回、使用部材と振動板保持構造を見直すことで、下記のような音響特性の改善を実現しました。


　１．音声帯域として重要になる２〜４ｋＨｚの歪率を低減（２ｋＨｚにおける歪率を半減）
　２．１ｋＨｚ以下の低周波領域の音圧を向上


＜用語解説＞
　＊１　歪率　スピーカからの出力時には、元の信号とは別の高周波成分が発生する。歪率とは、元の信号の成分と高周波成分との比率を表す値のこと。この値が低いほど、音響特性が良いとされる
　＊２　音圧　音が空気中を伝わる時の空気中の圧力変化のこと。音圧と音の大きさは比例する


＜特徴＞

　※添付の関連資料を参照


＜用途＞
　携帯電話、タブレット端末、ＭＩＤ、Ｅ−ｂｏｏｋ、携帯型音楽プレーヤー、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ＩＣレコーダ、などのモバイル機器。


＜品番＞
　ＶＳＬＢＰ２１１５Ｅ１１００−Ｔ１


※「特性図」など詳細は、添付の関連資料を参照


＜お客様からのお問い合わせ先＞
　https://www.murata.co.jp/contact/product/contact.php?g_product_category=sound