三菱商事、国際協力銀行などの支援を受けベネズエラ石油公社向け融資契約締結

ベネズエラ石油公社向け融資契約締結



　三菱商事は、国際協力銀行及び日本貿易保険の支援を受け、ベネズエラ国営石油公社（Ｐｅｔｒｏｌｅｏｓ　ｄｅ　Ｖｅｎｅｚｕｅｌａ，　Ｓ．Ａ．　以下、ＰＤＶＳＡ）との間で総額７．５億米ドルの融資契約（融資期間：１５年）を締結しました。

　三菱商事は、本融資契約締結と同時にＰＤＶＳＡとの間で日本向けを前提とするベネズエラ産サンタバーバラ原油の引取に関する基本契約（１５年間）を締結しました。サンタバーバラ原油は、ガソリンや中間留分など付加価値の高い留分が多く含まれる高品質の軽質原油として知られます。又、サンタバーバラ原油以外の同国産原油及び石油製品に関しても、引取に関する基本契約を締結しました。これら契約を活用し、三菱商事はベネズエラ産原油及び石油製品の供給源の確保、並びに引取・販売事業の拡充を図ります。

　本件では、三菱商事１００％出資にて設立したオランダ金融子会社オリエンテ　ファイナンシング　カンパニー（Ｏｒｉｅｎｔｅ　Ｆｉｎａｎｃｉｎｇ　Ｃｏｍｐａｎｙ　Ｂ．Ｖ．）を通じて、国際協力銀行及び日本貿易保険の支援を受けた市中銀行団からの融資金をＰＤＶＳＡに対し転貸融資します。ＰＤＶＳＡは原油及び石油製品の販売代金を返済原資に充当します。

　三菱商事は本融資商談を通じ日本へのエネルギー供給ソースの多様化を図り、また世界有数の地下資源を誇るベネズエラにおける本邦企業のビジネス機会の創出を追及していく方針です。