日本テクトロニクス、自動測定項目を拡張したエントリー・モデルのオシロスコープ「ＴＤＳ２０００シリーズ」を発表

テクトロニクス、エントリー・モデルのオシロスコープを強化

ＴＤＳ２０００Ｃシリーズ、製品ラインアップ、性能、自動測定項目を拡張し、データ・ロギング、リミット・テストなどの新機能を追加
　

　日本テクトロニクス株式会社　（取締役社長　米山　不器　Ｔｅｌ　０３−６７１４−３１１１）　は本日、機能、性能を強化したエントリー・モデルＴＤＳ２０００Ｃシリーズ・オシロスコープを発表します。世界で最も使用されているオシロスコープ　ＴＤＳ２０００シリーズは、デジタル・リアルタイム・サンプリング、解析機能、直感的な操作により業界トップクラスの製品として認識されており、エンジニアの作業時間短縮に貢献しています。

　周波数帯域は５０ＭＨｚから２００ＭＨｚまで、２チャンネルまたは４チャンネルが選択できるＴＤＳ２０００Ｃシリーズは、手頃な価格で必要な性能を提供します。既存機種よりも性能が向上しており、ラインアップのうち２機種は、周波数帯域が６０ＭＨｚから７０ＭＨｚに向上、さらに１００ＭＨｚ帯域をもつ２機種は、サンプリング・レートが１ＧＳ／ｓから２ＧＳ／ｓに向上しています。全機種共通でＵＳＢ　ポートが装備されています。自動測定項目は１６種類に増え、新たにデータ・ロギングやリミット・テスト機能が追加されました。直感的なヘルプ・メニュー、業界随一の１０年以上保証のライフタイム・ワランティが備わっています。

　テクトロニクス、ベンチ計測器ジェネラル・マネージャのマイク・フラハーティ（Ｍｉｋｅ　Ｆｌａｈｅｒｔｙ）は、次のように述べています。「エンジニア１０人のうち８人がテクトロニクスのオシロスコープを使用している＊ことからわかるように、テクトロニクスの計測器は世界標準として認められています。ＴＤＳ２０００Ｃシリーズは人気の高い機能すべてを継承し、さらに機能強化した上で価格も抑えているため、お客様にとって最も価値の高いオシロスコープとなります」

　ＴＤＳ２０００Ｃシリーズは高性能なオシロスコープにも搭載されている機能を持ち、５０ＭＨｚ帯域、２チャンネル機種で１１万８千円からとなっています。これは、従来の低価格モデルに比べて３０％程度もお求めやすくなっています。ＴＤＳ２０００Ｃシリーズは全機種においてデジタル・リアルタイム・サンプリングを採用しており、全チャンネルで１０倍以上のオーバーサンプリングを実現しています。利用チャンネル数が増えてもサンプリング・レートが低下しないため、全チャンネルでオシロスコープ全帯域まで正確に信号を取込むことができます。


新たな機能追加でさらに生産性を向上
　ＴＤＳ２０００Ｃシリーズは小型・軽量でありながら、設計／デバッグ、教育、製造テスト、品質管理、サービス／修理など、さまざまな用途に適した強力な機能を装備しています。また、オートセット・メニュー、ヘルプ・システム、プローブ・チェック・ウィザード、最適な機器設定／操作など、シンプルなユーザ・インタフェースで革新的な機能を操作することができます。さらに、拡張トリガ機能による迅速なイベント取込み、拡張演算機能と１６種類の自動測定機能による波形解析機能も装備しています。

　ＴＤＳ２０００Ｃシリーズの新機能として、データ・ロギング機能とリミット・テスト機能があり、作業生産性をさらに向上できます。データ・ロギング機能では、トリガ条件を設定するだけで、トリガ波形をタイムスタンプ情報とともに最長８時間まで、３０分間隔のユーザ設定した時間でＵＳＢメモリに保存することができます。これは、デバイスの特性評価、ストレス・テストのために長時間監視しなければならないようなアプリケーションに適しており、測定結果を保存して後から解析することができます。

　リミット・テスト機能は製造アプリケーションに適しており、あらかじめ設定したマスクから信号が外れた場合、ただちに製造ライン・オペレータに警告を発して異常を知らせることができます。測定データを常に監視し、規定リミット値と測定データを逐一比較するといった作業を削減できます。

　＊２００７年１２月、米リード・ビジネス・インフォメーションが実施した電子エレクトロニクスエンジニア向けに行った調査による。


テクトロニクスについて
　テクトロニクスは、計測およびモニタリング機器メーカとして、世界の通信、コンピュータ、半導体、デジタル家電、放送、自動車業界向けに計測ソリューションを提供しています。６０年以上にわたる信頼と実績に基づき、お客様が、世界規模の次世代通信技術や先端技術の開発、設計、構築、ならびに管理をより良く行えるよう支援しています。米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、現在世界２２カ国で事業を展開しています。詳しくは、　http://www.tektronix.com　をご覧ください。　日本テクトロニクスは、米テクトロニクス出資の日本法人です。詳しくは、　http://www.tektronix.com/ja　をご覧ください。

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