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日本TI、ローパワーRFデバイスにANTネットワーク・プロセッサ製品などを追加

2010-10-29

日本TI、ローパワーRF製品群に業界初のBLEソリューションおよび、ANT(TM)ネットワーク・プロセッサ製品を追加

コンスーマ向け医療用機器、モバイル・アクセサリ、スポーツおよびウェルネスなどの各種アプリケーションを対象とする新型デバイス


 日本テキサス・インスツルメンツは、コンスーマ向け医療用機器、モバイル・アクセサリ、スポーツおよびウェルネスなどの各種アプリケーション向けローパワーRFデバイスの『CC2540』シングル・モードBLE(Bluetooth(R) low energy)SoC(システム・オン・チップ)および『CC257x』ANT(TM)ネットワーク・プロセッサの2製品を発表しました。これらの新製品は、対象とする各種アプリケーションを、1個のコイン型電池で1年以上に渡って動作させることが可能です。シングルおよびデュアルの両モードのBLEならびに、ANTリンクの両方のソリューションを供給している唯一のメーカーとして、TIはセンサ・アプリケーションおよびモバイル周辺機器に、全機能を検証済で高い堅牢性を備えたエコシステムを供給します。

・『CC2540』BLEおよび『CC2570』ANTソリューションの詳細:
 http://www.tij.co.jp/cc2540cc2570-prjp

 TIのローパワーRF製品のマーケティング責任者フォルーカー・プルーラー(Volker Prueller)は次のように述べています。「従来のワイヤレス・コネクティビティ技術と比較して、非常に小さい電力で動作することで、より小型で、一年以上連続動作する機器を開発できるようになります。『CC2540』および『CC257x』と、TIの既存のローパワーRF、WiLink(TM)、BluetoothおよびMSP430超低消費電力マイコンの各ポートフォリオを組み合わせることで、モバイルとセンサの両分野の橋渡しをする、高い統合性を備えた短距離ワイヤレス・コネクティビティ・ソリューションを実現します」

『CC2540』BLE SoC製品の特長と利点
 ・コントローラ、ホストおよびアプリケーションを6mm角のパッケージに内蔵したワンチップ・デバイスであることから、物理的なサイズおよびコストの低減に役立ちます。

 ・フラッシュ・メモリを搭載していることから、ファームウェアのアップデートが可能で、データもオンチップに記憶でき、高い柔軟性があります。

 ・ローパワーRF製品は、シングル・モードのプロトコル・スタック、プロファイル・ソフトウェアおよびアプリケーションのサポートなど、TIから全機能内蔵のソリューションを供給します。

 ・優れた受信感度(最高+97dB)および、その他の2.4GHzデバイスとの共存性を提供する妨害波特性があります。

 ・『CC2540』はBluetooth標準規格バージョン4.0にシングル・モードで適合、またBlueLink(TM) 7.0 Bluetooth/FMワンチップ・ソリューション、WiLink(TM) 7.0 WLAN/GPS/Bluetooth/FMワンチップ・ソリューションおよび、WiLink(TM) 6.0WLAN/GPS/Bluetooth/FMワンチップ・ソリューションのデバイス群がデュアル・モードで適合することから、包括的なリンクの検証および開発が可能で、相互動作性と互換性を提供します。


『CC257x』ANTネットワーク・プロセッサ製品の特長と利点

 ・『CC257x』2.4GHzネットワーク・プロセッサ、MSP430ホストMCU、ソフトウェアおよびアプリケーションのサポートにより、ただちに利用可能なセンサ・ソリューションを提供します。

 ・最適化されたハードウェアおよびソフトウェアを提供します。ANT−FSおよびAES暗号化機能をサポートしていることから、部品点数およびBOM(原材料費)の低減に役立ちます。

 ・優れた受信感度(+95dB)および、優れた妨害波特性があります。また、その他の2.4GHzデバイスとの間で高い共存性を提供します。

 ・TIでは、ANTとセンサの統合製品(『CC257x』)およびモバイル向けデバイス(WiLink(TM) 7.0 およびWiLink(TM) 6.0ソリューション)をフル・システム・ソリューションとしてサポートすることで、相互動作性と互換性を提供します。


価格および供給について

 『CC2540』BLE SoCは、40ピンQFNパッケージで量産出荷中です。1,000個受注時の単価(参考価格)は2.95ドルより設定されています。『CC2540』を使用する製品の開発をただちに開始できる開発キット(『CC2540MINI−DK』)を99ドル(参考価格)で供給中です。このキットには『CC2540』key−fob(*注)および、BLEデモントレーション用のアプリケーションが内蔵されています。

 *注: 『CC2540』key−fob: 1個のコイン電池で動作し、プラスチック・ケース入りの取外し可能な小型プリント基板で、2色LED、ブザー、加速度センサ、2個のボタンを備え、BLEのスレーブとして動作するモジュールで、無線による相互認証機能を提供します。

 『CC2570』(1チャネル)および『CC2571』(8チャネル)のANTネットワーク・プロセッサ製品は40ピンQFNパッケージでサンプル出荷中です。量産出荷は2010年12月に予定されています。1,000個受注時の単価(参考価格)は2.75ドルより設定されています。


『CC2540』の特性表

 項目             CC2540

 フラッシュ・メモリ容量   128 KB、256 KB

 RAM容量          8 KB

 周波数範囲         2402 MHz 〜 2480 MHz

 スタンバイ時電流      1μA未満

 電源電圧範囲        2.0 V〜 3.6 V
 
 ピン/パッケージ      40ピンVQFN

 変調方式           GFSK

 周波数帯           2.4 GHz帯

 送信電力           4dBm

 受信時消費電流 (min)  19.6 mA

 感度(最良値)        −93 dBm

 パワーダウン状態からのウェークアップタイム
                  530 μs

 データレート (max)    1000 kbps

 定格              データシート参照

 動作温度範囲        −40 ℃〜 85 ℃

 1,000個受注時の単価(参考価格)
                  2.95 ドル

※ すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。

 
【テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて】
 テキサス・インスツルメンツ(本社:米国テキサス州ダラス、会長、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、世界を「もっと便利に、健やかに、安全に、環境にやさしく、かつ楽しく」するような新しいエレクトロニクス機器を開発できるよう、お客様を支援し、共に課題解決に取り組んでいます。TIは世界30ヶ国以上に設計、販売ならびに製造拠点を展開し、イノベーションを追求し続けています。詳しくはホームページ ( http://www.ti.com/ ) をご参照ください。

 日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:和田健治、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における外資系半導体サプライヤです。当社に関する詳細はホームページ( http://www.tij.co.jp )をご参照ください。


お問い合わせ先
 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社  
  プロダクト・インフォメーション・センター(PIC)
  URL: http://www.tij.co.jp/pic


以上


 ※ 製品画像は、関連資料参照

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