不動産経済研究所、５月の近畿圏マンション市場動向を発表

≪近畿圏のマンション市場動向≫

−２０１１年５月度−　２０１１．６．１６

◎発売は微増の１，７８０戸、前年比２ヶ月ぶりに増加。
◎契約率は７７．６％と４ヶ月連続７０％超。在庫は５ヶ月連続減。

（１）５月の発売は１，７８０戸、前年同月（１，７６３戸）比１．０％増、前月（１，１１６戸）比５９．５％増。

（２）契約率７７．６％、前年同月（７６．０％）比１．６ポイントのアップ、前月（７０．１％）比７．５ポイントのアップ。

（３）１戸当り価格は３，４９６万円、１ｍ２当り単価は４７．７万円。
　前年同月比で戸当り価格は５５万円（１．５％）のダウン、ｍ２単価は０．７万円（１．５％）のアップ。
　前年同月比で戸当り価格は４ヶ月ぶりにダウン、ｍ２単価は３ヶ月連続アップ。

（４）販売在庫数は３，００４戸、前月末比１２６戸の減少（’１１年４月末３，１３０戸、’１０年５月末４，２３２戸）。

（５）即日完売物件（６物件４３９戸）
　１）ウイズなんば（大阪市　１９３戸　２，６１３万円　４２．６万円　先着順）
　２）ロジュマン茨木下中条（茨木市　２２戸　４，２４９万円　５３．０万円　平均１．３倍　最高３倍）
　３）リバーガーデン甲子園南３期１・２　次（西宮市　２４戸　３，０５６万円　３５．７万円　平均１．１倍　最高３倍）
　４）ジオ伊丹ザ・レジデンス１　期　（伊丹市　１３５戸　４，０４１万円　５２．０万円　平均１．２倍　最高３倍）
　５）エスリード四条室町　（京都市　５０戸　４，１６０万円　６５．８万円　先着順）

（６）マンション市況の特徴
　発売中物件に震災の影響なし
　大阪市内コンパクトマンションの増加


☆近畿圏のマンション市場動向（２０１１年５月度）
　（調査対象地域＝大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県の２府４　県）

１．５月の新規発売戸数は１，７８０戸である。対前年同月（１，７６３戸）比１７戸、１．０％増、対前月（１，１１６戸）比６６４戸、５９．５％増である。

１．５月の地域別発売戸数は大阪市部６９４戸（全体比３９．０％）、大阪府下３９０戸（同２１．９％）、神戸市部７８戸（同４．４％）、兵庫県下３３１戸（同１８．６％）、京都市部１２４戸（同７．０％）、奈良県６０戸（同３．４％）、滋賀県１０３戸（同５．８％）、京都府下、和歌山県での発売はなかった。

１．新規発売戸数に対する契約戸数は１，３８１戸で、月間契約率は７７．６％。前月の７０．１％に比べて７．５　ポイントのアップ、前年同月の７６．０％に比べて１．６　ポイントのアップとなっている。

１．５月の地域別契約率は大阪市部７７．５％、大阪府下６７．９％、神戸市部７３．１％、兵庫県下８１．３％、京都市部１００％、奈良県８０．０％、滋賀県７７．７％。

１．５月の１戸当り平均価格、１ｍ２当り単価は、３，４９６万円、４７．７万円である。前年同月に比べ戸当たり価格は４ヶ月ぶりにダウン、ｍ２単価は３ヶ月連続アップ。
　２０１１年４月は３，６７２万円５０．７万円であったので、前月比総額では１７６万円（４．８％）のダウン、ｍ２単価は３．０万円（５．９％）のダウン。
　２０１０年５月は３，５５１万円、４７．０万円であったので、前年同月比総額では５５万円（１．５％）のダウン、ｍ２単価は０．７万円（１．５％）のアップ。

１．５月の地域別平均価格、１ｍ２当りの分譲単価は以下のとおり。
　大阪市部３，０４１万円、４６．０万円、大阪府下３，３６５万円、４４．３万円、神戸市部３，４０６万円、４５．０万円、兵庫県下４，０７６万円、５１．４万円、
　京都市部５，４２２万円６８．４万円、奈良県２，９８４万円４０．１万円、滋賀県３，２２９万円３９．５万円。

１．即日完売は４３９戸（全体の２４．７％）、フラット３５登録物件戸数は１，５６０戸（同８７．６％）であった。

１．５月末現在の継続販売在庫数は３，００４戸で、２０１１年４月末現在の３，１３０戸に比べて１２６戸の減少。

１．なお、２０１１年６月の発売戸数は２，０００戸程度の見込みである（’１０年６月　２，４４９戸、’０９年６月１，５２４戸、’０８年６月２，５５６戸、’０７年６月２，７６８戸）。


※以下、図やグラフなどリリースの詳細は添付の関連資料を参照