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メディネット、樹状細胞ワクチンを用いた原発性肺がんの術後補助治療に関する共同臨床試験を開始

2011-06-20

メディネット、肺がん抗原遺伝子に関する基盤的共同研究および樹状細胞ワクチンを用いた
原発性肺がんの術後補助治療に係る共同臨床試験を開始


 株式会社メディネット(以下「メディネット」)は、医療法人社団滉志会 瀬田クリニック福岡(福岡市博多区、以下「瀬田クリニック福岡」)と共同で、肺がん抗原遺伝子に関する基盤的研究を行なうと共に、原発性肺がんを対象とした、樹状細胞ワクチン療法に係る臨床試験を開始いたしましたので、お知らせいたします。

 原発性肺がんは、早い病期では外科手術が治癒をもたらす最も有効な治療法とされています。しかしながら少しでも進行した場合では、手術後に補助治療として抗がん剤が用いられるものの、生存率の改善効果は小さいのが現状であり、原発性肺がんの新たな術後補助治療の開発は、患者および医療の進展にとって重要な課題となっています。

 本共同研究は、瀬田クリニック福岡 安元 公正 総院長(産業医科大学名誉教授)を研究責任医師として実施するもので、基盤研究においては、手術によって取得される原発性肺がん患者さんの自己腫瘍組織から新規肺がん抗原遺伝子を同定し、新たながんワクチン、免疫細胞治療への応用を推進してまいります。同時に、同基盤研究にご協力いただく患者さんを対象に、自己腫瘍組織を抗原としてエレクトロポレーション法で取り込ませた樹状細胞ワクチンと、標準術後補助化学療法との併用による術後補助治療を臨床試験として実施し、樹状細胞ワクチンに係る更なるエビデンスの拡大に取り組みます。

 エレクトロポレーション法は、電気穿孔法とも呼ばれ、細胞に電気刺激をかけ一過性に細胞膜の透過性を高めることにより、たんぱく質等を細胞内に送り込む技術です。メディネットが米国MaxCyte 社と共同開発したエレクトロポレーション法を用いる樹状細胞加工技術では、樹状細胞に電気刺激をかけることで樹状細胞ががん抗原を取り込む効率が大幅に向上します。本技術を用いて大量培養時の細胞活性を検証した結果、従来の共培養による加工法に比べ、約10 倍の抗原取り込みと最大20 倍程度のCTL 誘導能が向上することを確認できています。

 メディネットは、本共同研究において、肺がん抗原遺伝子の同定およびその応用開発・検討に係る一連のプロセスを分担して担当するほか、当社が保有する免疫細胞治療に係る技術・ノウハウおよび各種基礎データの提供等の役割を担います。

 尚、本件が短期的な業績に与える影響は軽微であります。


以 上

※【参考】樹状細胞ワクチン療法ついては添付の関連資料を参照

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