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ATR、脳磁計と機能的MRIによる計測を統合して脳活動を高精度に可視化するソフトを無料公開

2011-06-20

MEG(脳磁計)とfMRI(機能的MRI)による計測を統合して
脳活動を高精度に可視化するソフトウェアを無料公開



 株式会社国際電気通信基礎技術研究所(以下「ATR」、社長:平田 康夫) 脳情報解析研究所(所長:佐藤 雅昭)は、時間分解能に優れた脳計測である脳磁図(MEG)と空間分解能に優れた脳計測である機能的核磁気共鳴画像(fMRI)との統合により、共に高い時間・空間分解能で脳活動を可視化するソフトウェアVBMEG(Variational Bayesian Multimodal EncephaloGraphy)をインターネット上(http://vbmeg.atr.jp/)で世界に向けて、平成23年6月15日無料公開いたしました。
 なお、本成果は情報通信研究機構(NICT)の委託研究「複数モダリティー統合による脳活動計測技術の研究開発」の一環によるものです。

 VBMEGは、fMRIデータ処理に標準的に使われるSPM(Statistical Parametric Mapping,University College London)と同様、神経科学の分野で普及しているプログラミング言語・MATLABベースのソフトウェアです。初心者でも使いやすいグラフィカル・インタフェースを備えており、プログラムの実行やプロジェクトの管理を直観的に行うことが出来ます。また、fMRIデータが計測できない場合でも、MEGデータのみから脳活動源の可視化が可能です。MEGの代わりに脳波(EEG)データにも適用することができます。

 MEGおよびfMRIの計測サービスを行っているATR脳活動イメージングセンタ(BAIC)を利用すれば、計測から解析まで一貫したサポート(有料)を受けることも可能です。また、BAIC主催のVBMEG講習会を定期的に開催する予定です。

 VBMEGは、世界的な脳科学の研究拠点であるATRで10年近い歳月をかけ、解析と実験の専門家が連携を取りながら研究開発され、非侵襲脳計測による神経科学の基礎研究から応用研究まで幅広く利用されています。利用例として、平成22年10月にプレスリリースされました"脳活動計測で「指先の動きをPC上に正確に再現する」技術開発"や、注意を向けている時の脳の活動パターンの解明、脳波を用いたニューロフィードバック訓練などが挙げられます。

 この無料公開により、多くの脳研究者に利用いただき、脳研究の活性化や、BMI(ブレイン・マシン・インタフェース)等の応用研究の発展に寄与したいと考えています。



※以下、リリースの詳細は添付の関連資料を参照


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