Article Detail
国立がん研究センターと島津製作所、がんの高度先駆的医療技術開発で包括共同研究契約を締結
国立がん研究センターと島津製作所が包括共同研究契約を締結
独立行政法人国立がん研究センター(理事長:嘉山 孝正、東京都中央区、以下 国立がん研究センター)と株式会社島津製作所(社長:中本 晃、京都市中京区、以下 島津製作所)は、双方が有する研究開発能力を活かし、世界をリードするがんの高度先駆的医療技術を開発するための包括共同研究契約を締結しました。
本契約は、国立がん研究センターの有する高度ながん研究技術および臨床経験と、島津製作所の有する次世代医療分野に関する先端技術を融合することによって、がんの超早期診断の実現や創薬プロセス革新のための薬物動態解析、治療に関わる技術開発など、がんの制圧と人々の健康増進に寄与する医療技術を開発することを目的としています。
本契約では、(1)共同研究等の研究協力 (2)研究技術、研究材料など研究情報の交換 (3)研究者、技術者の人材交流 (4)次代を担う研究者、技術者の養成 (5)それぞれが所有する施設・設備・装置などの相互利用の促進を主な連携・協力活動としています。
国立がん研究センターは、1962年に開設され、日本におけるがん治療および研究をリードする医療機関であり、臨床試験に関して豊富な経験を有しています。
島津製作所は、クロマトグラフや質量分析計などの分析計測のコア技術と医用画像技術などを融合し活用することによって、分子イメージング技術やバイオマーカーの探索といった次世代医療分野での研究開発を進めています。
国立がん研究センターと島津製作所はこれまでも個別のテーマを通じて共同研究を進め、最先端の医用画像技術「トモシンセシス」の臨床応用の検討などを行っていました。今回の合意により、さらに緊密な関係を構築し、革新的な次世代医療システムを開発することによって、がんによる死亡者の減少とがん患者の療養生活の質の維持向上に貢献したいと考えています。