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日立メディコ、医療機関向け次世代画像システム「ImageConcier」を発売

2011-06-14

次世代画像システム「ImageConcier」を発売


 株式会社日立メディコ(本社所在地:東京都千代田区、執行役社長:三木 一克、資本金138億8千4百万円)は、多彩で高品質なサービスを提供する「コンシェルジェ」をコンセプトにした次世代画像システム(PACS)「ImageConcier(*1)」(イメージコンシェル)を発売します。

 「ImageConcier」は、従来のPACSの枠を超えて放射線科だけでなく病院の各診療科でも利用でき、被検者に関する検査データを院内で一元管理することができます。

 また、(株)ドクターネット(*2)とのコラボレーションにより実現した遠隔画像診断支援機能により画像診断をサポートし、簡易型放射線情報システム(簡易型RIS)機能により、院内の各診療科からモダリティの検査予約ができ、患者情報を診断装置に渡すことができることで検査予約から画像診断までをサポートします。


1.背景

 近年のX線CT装置やMRI装置の多チャンネル化に伴い、放射線科には大量の画像データが発生するため、そのデータ保存の方法が課題でした。また、2008年度の診療報酬改定により、フィルムレスでの画像管理に保険点数が付与されることになり、電子画像管理のニーズはより高まっています。さらに、放射線科以外の診療科でも電子データ保存のニーズが高まっており、院内のすべての診療科で電子画像・データを一元管理することが望まれています。

 また、日本国内においては画像診断医の人数が不足しており、外部から画像診断医に来てもらい診断する施設が増えていますが、診断結果が出るまで時間がかかるという課題があり、遠隔画像診断のニーズが高まっています。


2.製品の特長

(1)診療データコックピット
 飛行機の操縦室におけるコックピットをイメージした「診療データコックピット」は、一人の被検者の検査履歴を時系列で一覧表示できます。医師や技師をはじめとした医療従事者が、被検者の名前やIDNo.をキーにして検索することで、放射線科検査だけでなく院内の各種検査結果を容易に参照することができます。従来の「放射線画像のデータ管理」としてのPACSから、病院で発生する検査データを一元管理するPACSに拡張しました。

(2)遠隔画像診断支援機能
 「ImageConcier」は、レポート画面上から、遠隔画像診断依頼端末を使用することなく(株)ドクターネットに暗号化・圧縮した画像を直接転送し、シームレスに遠隔画像診断の依頼を行うことができます。診断後はレポートが送られてくるとともに、「ImageConcier」に取り込むことにより院内で作成したレポートと(株)ドクターネットから返送されたレポートの一元管理が可能となります。
これにより、病院は画像診断医の手配・スケジュール管理の業務から開放されるとともに、コスト削減が期待できます。

(3)簡易型放射線情報システム(簡易型RIS)機能
 通常、RISに搭載されているDICOM MWM機能(*3)、モダリティ検査予約機能を「ImageConcier」に搭載しました。これにより、PACSの上流にある医事会計システムから患者情報を取得して診断装置に渡すことができ、従来はRISがなければできなかった業務を行うことができます。すなわち、電子カルテやオーダリングシステムを導入してない施設でもモダリティ検査予約ができ、被検者の名前やIDNo.が自動的に入力されるので、入力ミスなどの人為的ミスを防ぎ院内業務の効率化を図ることができます。

(4)「MyStyle」機能
 モダリティ別・検査種別・部位別に、読影にあった画面配置や画面操作手順を読影医の診療スタイルに合わせてカスタマイズできます。これにより、自分が一番見やすい画像の表示パターンをマイスタイルとして設定でき、自分だけのオリジナルレイアウトで表示できます。

(5)心電図ビューア機能
 近年、心電図データを電子的に管理するニーズが高まっており、「ImageConcier」はMFER(*4)という心電図の新しい波形フォーマットを読み込むことで、心電図波形を解析・保存できる機能を搭載しました。


3.販売名称:画像診断ワークステーション ImageConcier ICW−1000
         (医療機器認証番号:223ABBZX00036000)

4.定価(標準構成):5百万円〜(システム構成により価格は異なります)

5.出荷時期:2011年9月

6.目標販売台数:80台(2011年度)


(*1):ImageConcierは日本またはその他の国における株式会社日立メディコの登録商標あるいは商標です。

(*2):2002年2月設立、従業員数60名(2011年3月8日現在)。遠隔医療支援事業、ITソリューション事業(システム開発・販売、コンピュータ周辺機器販売)、メディカルイメージング事業を行っており、特に放射線科における遠隔医療支援では業界の草分け的な会社です。

(*3):患者属性情報を伝達するためのDICOM規格

(*4):医用波形標準化記述規約(MFER:Medical waveform Format Encoding Rule)
 心電図、脳波、呼吸波形など新しい心電波形データをやり取りするための標準的データフォーマットです。


お問い合わせ先
 株式会社日立メディコ マーケティング統括本部 メディカルIT戦略本部
  〒101−0021 東京都千代田区外神田四丁目14番1号秋葉原UDX18階
  電話 03−3526−8311


以上


 ※ 参考資料は、関連資料参照

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