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東京電力、福島第一原発2号機の原子炉建屋内の作業環境を改善

2011-06-13

福島第一原子力発電所2号機 原子炉建屋内の作業環境改善について


 当社は、福島第一原子力発電所において原子炉および使用済燃料プールの安定的冷却状態を確立し、放射性物質の放出を抑制することに向け全力で取り組んでいるところですが、2号機では、使用済燃料プール循環冷却システムを稼働させ使用済み燃料プールを冷却することにより、燃料プールからの蒸気発生を大幅に削減し、建屋内から放出される放射性物質の濃度を低減しております。
 また、2号機の原子炉については、各種パラメーターの変動状況を見極めながら注水量を調整するなど、原子炉の安定化を目指し取り組んでいるところですが、今後、こうした取り組みを確実なものとするため、原子炉水位計の取り付けや校正のほか、原子炉をさらに安定的な冷却状態とする循環型冷却システムや原子炉格納容器への窒素封入用配管を設置する必要があり、このような諸作業にあたっては、原子炉建屋内に作業員が入域できるよう作業環境を改善していく必要があります。

 これまでに、その準備として、2号機原子炉建屋内の放射線量、放射性物質濃度、湿度等の測定を行っており、6月4日の採取データによる評価結果では、建屋内の放射性物質の濃度が総濃度1.6×10−1ベクレル/cm3、湿度が99.9%となっております。
 放射性物質の濃度としては、先行して実施した1号機原子炉建屋内の環境改善において、局所排風機による環境改善の目標としていた水準(4.8ベクレル/cm3の20分の1程度)と同程度ではありますが、2号機においてもフィルタ付き局所排風機を設置して数日間建屋内の空気を循環させ、一層の濃度低減を試みることといたします。
 その後、作業員が建屋内に入域し、必要な工事を行うため、原子炉建屋の二重扉を開放しますが、開放にあたっては、建屋内の放射性物質濃度を測定し、外部への影響が十分に低いことを確認した上で着手いたします。
 なお、建屋内の湿度については、二重扉を開放した際に建屋が換気されることにより、改善が図れるものと評価しております。

 今後、実際に原子炉建屋の二重扉を開放する際には、事前にお知らせするとともに、モニタリングポストの値を慎重に監視し、その指示値も公表してまいります。


以 上


○添付資料(※添付の関連資料を参照)
 福島第一原子力発電所2号機における局所排風機による環境改善策

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