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リコー、フルCMOSワンチップのAM/FMラジオチューナー用ICのサンプル受注を開始
フルCMOSワンチップのAM/FMラジオチューナー用IC
「Rx5B800/700シリーズ」のサンプル受注を開始
株式会社リコー(社長執行役員:近藤史朗)は、AM/FMラジオチューナー用ICの新製品として、フルCMOS※ワンチップにてラジオ機能を実現し、FMの過変調放送に対応できる「Rx5B800/5B700シリーズ」を開発し、サンプル受注を開始いたします。
※ 半導体回路の一種でComplementary Metal−Oxide Semiconductor(相補型金属酸化膜半導体)の略。低消費電力化に有利。
製品名:Rx5B800/700シリーズ
サンプル価格:Rx5B800 1,000円/Rx5B700 1,000円
サンプル受注開始日:2011年6月8日
月産規模:当初月産100万個
※このニュースリリースに掲載されている価格および料金には、消費税は含まれておりません。
新製品「Rx5B800/700シリーズ」は、外付けアンテナより入力されたRF信号をLSI内部でダウンコンバート及びAM/FM復調処理を行い、Audio信号を出力します。
ディジタル信号処理にて、AM/FM復調処理を行い、RFアナログ回路をCMOS化することにより、外付け部品点数を大幅に削減しております。そのため、従来のラジオチューナーモジュールへの搭載に加え、オーディオ用基板へのオンボードが可能となり、セットの小型、高性能化が図れます。
また、AM/FMラジオチューナー、FMラジオチューナー及びRDS(ラジオデータシステム)対応、非対応の4種類のラインナップを同時にリリースすることにより、お客様のモデル展開にあたり、ソフト開発の共有化が可能となります。
さらに、QFNパッケージ及びTSSOPパッケージをラインナップすることで、お客様のパッケージのご要求にフレキシブルに対応することできます。
弊社では、フルCMOSワンチップチューナーIC技術が確立したことで、今後は、小型携帯機器、カーラジオ分野へ製品展開していく予定です。
<新製品 Rx5B800/700シリーズの主な特徴>
1.フルCMOSにて、AM/FMチューナーラジオ機能を実現しました。
・ディジタル信号処理にて、AM/FM復調処理を行い、RFアナログ回路をCMOS化することにより、フルCMOSによるワンチップラジオを実現しました。
・ディジタル回路によるRFアナログ回路の自動制御を行うことにより、工場量産時の調整工程が必要ありません。
・FM/AM IFセラミックフィルタ、バラクタ・ダイオードを使用しません。
・周辺の部品点数を大幅に削減(10点以下)することが可能です。
・外付けのXtalは複数の周波数に対応することが可能です。用途に応じて、最適な仕様を選択することができます。
・2種類の小型パッケージ(TSSOP 20ピン、QFN 20ピン)を準備しています。
2.FMの過変調放送に対応することができます。
・複数の帯域幅のチャネルフィルタを準備しています。用途に応じて、最適な帯域幅を選択することができます。(最大±200%変調まで対応可)
3.その他、優れた機能を搭載しています。
・受信周波数 FM 65〜108MHz(全世界のFM 放送受信)
AM 520〜1710kHz ・RF受信方式はLow IF方式(AM/FM共)を採用
・高いオーディオ性能(SNR FM:70dB/AM:58dB)を実現
・イメージ信号除去回路内蔵
・FMパイロット信号除去回路内蔵
・弱電界時でのステレオノイズ改善機能(SNC)搭載
・弱電界時に生じる高域オーディオ雑音の改善機能(HCC)搭載
・ソフトミューティング及びバンドミューティング機能搭載
・局検索用の検出回路内蔵
・AMアンテナチューニング機能搭載
・ホストとの通信用として3−wire Control Bus 及びI2C Busに対応
・RDS受信機能搭載(ブロック同期/エラー訂正機能有)
<新製品 AM/FMチューナーシリーズの主な仕様>
※ 関連資料参照
お問い合わせ先
株式会社リコー 電子デバイスカンパニー
営業部 045−477−1706(直)
http://www.ricoh.co.jp/LSI/
E−mail:lsi-support@ricoh.co.jp
※ 製品画像などは、関連資料参照