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山武、液体流量計のJCSS校正事業を受託開始
山武、液体流量計のJCSS校正事業を受託開始
−「流量・流速」の区分で校正事業者登録、
国家計量標準にトレーサブルであることを証明するJCSS標章付き校正を提供−
azbil グループの株式会社 山武(本社:千代田区丸の内2−7−3 社長:小野木聖二)は、4月27日付で、株式会社 山武瑞穂内にある当社環境・標準化推進部 計測標準センター 京都校正チーム(住所:京都府船井郡京丹波町鎌谷下一ノ谷1−3)が「流量・流速(液体流量計)」のJCSS(Japan Calibration Service System、計量法校正事業者登録制度)の校正事業者として登録され、7月1日より液体流量計におけるJCSS校正の受託を開始することをお知らせいたします。
JCSSとは、1993年の改正計量法施行により高精度な計測や品質管理の信頼性確保を目的として導入された校正事業者登録制度です。独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)が、事業者の品質システム、校正方法、不確かさの見積もり、設備などが校正を実施する上で国際標準化機構および国際電気標準会議が定めた校正機関に関する基準(ISO/IEC 17025)の要求事項に適合しているか審査を行います。一般の校正が自己宣言により実施できるのに対し、JCSSでは登録された校正事業者のみがJCSS標章をつけた校正証明書を発行することができます。
今回、京都校正チームが取得した「流速・流量(液体流量計)」に関する校正事業者登録は、口径25mm〜200mm、0.09m3/h〜650m3/hの範囲であり、最高測定能力は0.1%となります。これは、日本国内において最も幅広い口径・流量範囲で、トップレベルの校正測定能力を保持していることを意味します。また京都校正チームは、校正事業者に登録されたと同時に、国際MRA(※)(Global Mutual Recognition Arrangement)対応認定事業者としても認定されております。
当社では、すでに液体流量計の一般校正を受託していますが、JCSS校正も開始されることで、2011年度の校正受託は500件を計画、2年後には年間1000件、売上4億円を見込んでおります。
今後、当社はJCSS校正での口径・流量範囲の拡大を行うほか、気体流量計においても、校正事業者として登録済みであるazbil グループの金門製作所 校正サービスセンター(住所:福岡県糟屋郡久山町大字久原字原2991−1)で、JCSS校正を積極的に受託していく予定です。
当社をはじめとしたazbil グループは、信頼性の高い校正事業を展開し、多様なニーズにお応えしていくことで、お客さまに対して、安全かつ高品質の製品・サービスを提供し続けてまいります。
【流量・流速校正事業者 登録概要】
認定日:2011年4月27日
登録番号:0274
認定事業所:株式会社 山武 環境・標準化推進部 計測標準センター 京都校正チーム
登録に係る区分:流量・流速
校正手法の区分:液体流量計
<株式会社 山武 環境・標準化推進部 計測標準センター 詳細>
株式会社 山武 環境・標準化推進部 計測標準センターは、1996年10月に開設。計測器における校正では、国内の民間企業においてトップレベルの技術を保有しています。温度・湿度・圧力・電気(以上、株式会社 山武 藤沢テクノセンター内)、流量・流速(株式会社 山武瑞穂内)などの高精度な校正システムを導入しており、azbil グループでの計測標準を提供しています。
※国際MRA(Mutual Recognition Arrangement)
MRAとは多国間の相互承認のこと。国際相互承認とは参加している認定機関の間で相互評価(ピアレビュー)を行い、認定機関の運営が国際的な基準であるISO/IEC 17011に基づき行われており、ISO/IEC 17025を認定基準として使用していることが評価されています。JCSSは、1999年にILAC(International Laboratory Accreditation Conference、国際試験所認定会議)/APLAC(Asia Pacific Laboratory Accreditation Cooperation、アジア太平洋試験所認定協力機構)の相互承認に署名をしており、国際的な基準に適合した認定機関の運営が評価されています
<実流校正装置>
*添付の関連資料を参照
*参考資料は、添付の関連資料を参照