マイクロソフト、Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅを活用したクラウドサービスを富士通のデータセンターから提供

マイクロソフトのＷｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅを活用したクラウドサービス「Ｆｕｊｉｔｓｕ　Ｇｌｏｂａｌ　Ｃｌｏｕｄ　Ｐｌａｔｆｏｒｍ　ＦＧＣＰ／Ａ５　Ｐｏｗｅｒｅｄ　ｂｙ　Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ（ＴＭ）」を富士通のデータセンターより提供開始


　富士通株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：山本　正已、以下、富士通）と、マイクロソフト　コーポレーション（本社：米国ワシントン州レドモンド、ＣＥＯ：スティーブ・バルマー、以下、マイクロソフト）は、マイクロソフトの「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ（ＴＭ）　ｐｌａｔｆｏｒｍ」（注１）を活用したパブリック・クラウドサービス「Ｆｕｊｉｔｓｕ　Ｇｌｏｂａｌ　Ｃｌｏｕｄ　Ｐｌａｔｆｏｒｍ　ＦＧＣＰ／Ａ５　Ｐｏｗｅｒｅｄ　ｂｙ　Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ（以下、ＦＧＣＰ／Ａ５）」を、２０１１年８月１日より富士通の日本国内のデータセンターから提供開始します。
　本サービスの提供は「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ　ｐｌａｔｆｏｒｍ　ａｐｐｌｉａｎｃｅ」活用に関する、２０１０年７月に両社が合意した戦略的協業に基づく成果です。２０１１年４月２１日より２０社のお客様を対象にトライアルを提供しており、その結果を踏まえて８月より正式に商用サービスとして提供します。
　本サービスをご利用いただくことで、Ｗｉｎｄｏｗｓ（Ｒ）アーキテクチャーで稼働するお客様の業務アプリケーションの短期間でのクラウドへの移行や、移行後の拡張が低コストで可能となり、ＩＣＴシステムの運用負荷を大幅に軽減できます。これにより、お客様は戦略的なビジネス展開を加速し、企業競争力の強化を図ることが可能となります。

　「ＦＧＣＰ／Ａ５」は、マイクロソフトが提供する「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ　ｐｌａｔｆｏｒｍ　ａｐｐｌｉａｎｃｅ」と、富士通のサーバやストレージなどのハードウェアとを組み合わせた富士通ブランドのパブリック・クラウドサービスです。第一弾として富士通の日本国内のデータセンターから提供します。
　「ＦＧＣＰ／Ａ５」は、マイクロソフトが世界各国で提供する「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ　ｐｌａｔｆｏｒｍ」と同様、「Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ（Ｒ）　．ＮＥＴ」「Ｊａｖａ」「ＰＨＰ」などのアプリケーション開発のフレームワークやストレージ機能などをご利用いただくことが可能となります。基本サービスは、コンピュート、ストレージ、ＳＱＬ　Ａｚｕｒｅ（ＴＭ）、またＳｅｒｖｉｃｅ　ＢｕｓやＡｃｃｅｓｓ　Ｃｏｎｔｒｏｌ　ＳｅｒｖｉｃｅといったＷｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ　ＡｐｐＦａｂｒｉｃから構成されています。付加サービスとして、アプリケーションの移行、システム構築、システム運用、およびサポートなどの導入系サービスも用意されています。

　富士通は今後、「ＦＧＣＰ／Ａ５」をグローバルに展開していくとともに、「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ　ｐｌａｔｆｏｒｍ」技術者の育成を進めており、「ＦＧＣＰ／Ａ５」の提供を通じて、ＳＩビジネスにおけるＳＥ体制を強化していきます。同時に、アプリケーションの移行やコンサルティングなどの導入系サービスをいっそう充実させ、信頼性が要求される大手企業から価格重視の中堅企業にいたるまで幅広い顧客層をサポートします。これにより、お客様が安心して利用できるＩＣＴインフラをより柔軟に低価格で提供し、お客様のビジネスを支援してまいります。

　マイクロソフトは、日本市場特有のニーズを把握するとともに、日本国内のデータセンターを希望されるお客様に対して、マイクロソフト自身が提供する「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ　ｐｌａｔｆｏｒｍ」に加えて、「ＦＧＣＰ／Ａ５」を選択肢として提案していきます。また、マイクロソフトは、富士通との本協業を、今後の「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ　ｐｌａｔｆｏｒｍ」の開発に活かしていきます。


【「ＦＧＣＰ／Ａ５」の特長】
１．日本国内のデータセンターからの提供による信頼性・安心感
　日本国内にある信頼性の高い富士通のデータセンターから提供することにより、ネットワークによるレスポンス遅延に対する懸念も少なくなります。最先端の耐災害性、セキュリティ性、環境性を備えた国内最高水準のデータセンターからサービスを提供することにより、重要なビジネスデータを国内に保管したい日本のお客様にいっそうの安心感を提供します。

２．富士通の充実した付加サービス
　アプリケーション監視やログ監視、およびジョブプロセスの自動化などの機能を通じて、システム運用を容易化します。また、富士通のミドルウェア「Ｓｙｓｔｅｍｗａｌｋｅｒ」「Ｉｎｔｅｒｓｔａｇｅ」「ＮｅｔＣＯＢＯＬ」の利用により、「Ｊａｖａ」「ＣＯＢＯＬ」のアプリケーション搭載やハイブリッドクラウド環境との統合監視も実現します。さらに、既存アプリケーションやＩＣＴインフラの導入・移行作業、コンサルティングなどの充実した導入系サービスをあわせて提供します。

３．富士通独自の高品質なサポートサービスの提供
　「ＦＧＣＰ／Ａ５」のみならず、ミドルウェアやアプリケーションサービスについての問い合わせもワンストップに受付ける日本語サービスデスクを提供し、専門部隊が２４時間３６５日対応します。

　◇「ＦＧＣＰ／Ａ５」サービスメニュー
　　※添付の関連資料を参照


【トライアルをご利用いただいているお客様からのコメント】　

■お客様
宝印刷株式会社
取締役　常務執行役員　青木　孝次　様

　宝印刷株式会社は、富士通株式会社の「ＦＧＣＰ／Ａ５　Ｐｏｗｅｒｅｄ　ｂｙ　Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ」の販売開始を歓迎いたします。「ＦＧＣＰ／Ａ５」は、日本国内のデータセンターから提供される唯一の「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ　ｐｌａｔｆｏｒｍ」であり、先進のクラウドベンダーである富士通により運営されるため、パブリッククラウドを安心して利用できるサービスです。弊社では「有価証券報告書作成ツール」を、「ＦＧＣＰ／Ａ５」上でトライアル検証しております。お客様情報を含むデータを運用するシステム基盤として、利便性、安全性の面からもこのようなクラウドサービスの必要性を感じております。
　今後は富士通とマイクロソフトが力を合わせることで、クラウドのメリットを充分に、発揮するサービスとなってい　くことを期待しております。

■ＩＳＶ（独立系ソフトウェア会社）様
イースト株式会社
代表取締役社長　下川　和男　様

　イースト株式会社は「ＦＧＣＰ／Ａ５」の登場を熱烈に歓迎します。
　Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅのアプリ開発を２００９年に開始し、１０件以上の開発実績がありますが、多くのお客様から「Ａｚｕｒｅデータセンターを日本に！」の声をいただいていました。トライアルには「ｅｐｕｂｐａｃｋ」という電子書籍ファイル作成サービスを稼働させ、ＥＰＵＢ３ファイルが無事生成されました。イーストは、Ｗｉｎｄｏｗｓアプリ開発２５年の実績をベースに、今後、「ＦＧＣＰ／Ａ５」アプリ開発を加速させます。

株式会社オービックビジネスコンサルタント（ＯＢＣ）
代表取締役社長　和田　成史　様

　中堅中小企業に業務ソリューションを提供している弊社は、「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ　ｐｌａｔｆｏｒｍ」を活用したパブリック・クラウドサービス「ＦＧＣＰ／Ａ５　Ｐｏｗｅｒｅｄ　ｂｙ　Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ」の商用サービス化を歓迎いたします。弊社は、富士通様とマイクロソフト様のご協力のもとで、Ａｚｕｒｅ環境の検証を開始しています。今回のサービス開始が、将来的にお客様の業務改革における選択の幅が広がることに繋がり、さらなる顧客満足度の向上に役立つことを期待しています。

ピー・シー・エー株式会社
専務取締役営業本部長　折登　泰樹　様

　ピー・シー・エー株式会社は「ＦＧＣＰ／Ａ５　Ｐｏｗｅｒｅｄ　ｂｙ　Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ」のリリースを心より歓迎いたします。
　マイクロソフトの「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ」を活用したクラウドサービスが日本国内のデータセンターから提供開始されることで、重要なビジネスデータを国内に保管できる安心感とスピーディーなネットワークレスポンスが得られるでしょう。当社は「ＰＣＡ　Ｘシリーズ」として２０１１年２月より順次発売開始し、本シリーズより各種製品にて無償提供するドキュメント管理システム「ＰＣＡ　ｅＤＯＣＸ」は、マイクロソフトの「Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ」に対応しており、国内における中堅・中小企業におけるクラウド運用の促進・普及ができるものと期待しております。


【販売予定価格、およびサービス開始時期】
　サービス名：ＦＧＣＰ／Ａ５
　販売価格（税別）：５円から／１時間（１仮想サーバ、Ｅｘｔｒａ　Ｓｍａｌｌ相当）
　サービス開始時期：２０１１年８月１日


【販売目標】
　サービス開始から５年間で大企業４００社、中堅・中小企業は５，０００社


以　上


【商標について】
　記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

【注釈】
注１　Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ　ｐｌａｔｆｏｒｍ：
　現在４１ヶ国で提供しているＷｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ　ｐｌａｔｆｏｒｍは、マイクロソフトのデータセンターから、インターネット経由でコンピューティング　リソースを提供するマイクロソフトのパブリック・クラウドサービスです。クラウド　オペレーティングシステムであるＷｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅとクラウド　データベースであるＳＱＬ　Ａｚｕｒｅなどを含み、ユーザーは、必要に応じて必要な分だけコンピューティングリソースを利用することが可能なだけでなく、現在利用中の自社運用（オンプレミス）環境にあるサーバやソフトウェアとクラウドをシームレスに組み合わせて運用することが可能になります。Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅは、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ　．ＮＥＴに加え、ＪａｖａやＰＨＰ、Ｒｕｂｙなど、幅広い開発環境に対応しています。

【関連リンク】
・富士通の「クラウド・コンピューティング」紹介サイト
　http://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/
・「ＦＧＣＰ／Ａ５　Ｐｏｗｅｒｅｄ　ｂｙ　Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ａｚｕｒｅ」紹介サイト
　http://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/paas/fgcpa5/
・「富士通とマイクロソフト　戦略的協業により、クラウドの世界戦略を強化」（２０１０年７月１２日　プレスリリース）
　http://pr.fujitsu.com/jp/news/2010/07/13.html


◆マイクロソフトに関する詳細な情報は、下記マイクロソフトＷｅｂサイトを通じて入手できます。

　日本マイクロソフト株式会社　Ｗｅｂサイト　http://www.microsoft.com/japan/
　マイクロソフトコーポレーション　Ｗｅｂサイト　http://www.microsoft.com/


＊Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔは、米国Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
＊Ｗｉｎｄｏｗｓの正式名称は、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ　Ｗｉｎｄｏｗｓ　Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ　Ｓｙｓｔｅｍです。
＊その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。