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エムズサイエンス、タカラバイオに抗がん剤(HF10)事業を譲渡

2010-10-27

抗がん剤(HF10)事業をタカラバイオ株式会社に譲渡




 株式会社エムズサイエンス(代表者:三田四郎)と、タカラバイオ株式会社(社長:仲尾功一)とは、当社が開発を進めている抗がん剤(腫瘍溶解性ウイルスHF10)に関する事業のタカラバイオ株式会社への譲渡について合意に達し、本日10月22日付で譲渡契約を締結しましたのでお知らせいたします。なお、当該事業譲渡の実行は2010年11月30日を予定しています。

 当社は、創業以来、がんと中枢神経系疾患を対象とした新規治療薬の開発を推進してきました。がん分野における開発品目であるHF10 に関しては、米国で第I相臨床試験を実施しており、HF10の更なる開発促進のためには、遺伝子医療分野において技術・ノウハウを有するタカラバイオ株式会社への事業の譲渡が最善であると判断しました。

 当社において、開発ステージが最も進んだ中枢神経系分野の開発品目であるシグマ受容体作動薬(SA4503)が、今後、後期臨床試験へと進捗していくことから、中枢神経系分野に経営資源を集中し、この事業領域に特化することが、創薬ベンチャーとしての当社の企業価値を一層高めることにつながると判断しています。

■腫瘍溶解性ウイルスHF10について
 HF10は、名古屋大学大学院医学系研究科ウイルス学の西山幸廣教授が発見した、単純ヘルペスウイルス1型の弱毒型自然変異株で、がん局所に注入することによって、腫瘍に対する直接的な殺細胞効果を示すと共に、宿主の腫瘍免疫賦活化作用を有することが動物実験などにおいて示されています。このような抗がん作用を持つウイルスは腫瘍溶解性ウイルスと呼ばれています。現在米国において、頭頸部がんを対象としたHF10の第I相臨床試験を実施しています。
 また、名古屋大学医学部附属病院において、乳がん、頭頸部がんおよび膵臓がんの患者を対象としたHF10の臨床研究が既に実施されており、その安全性と有効性を示唆する結果が報告されています。

タカラバイオ株式会社について
 会社名:タカラバイオ株式会社
 設立:平成14年4月1日
 資本金:90億5318万8496円(平成22年9月30日現在)
 本社:滋賀県大津市瀬田三丁目4番1号
 従業員数:タカラバイオグループ1,040名(平成22年6月30日現在)
 主要株主:宝ホールディングス株式会社
 ホームページ: http://www.takara-bio.co.jp/


<会社概要>
 株式会社エムズサイエンスは創薬を業とするベンチャー企業です。当社は、臨床試験の段階まで進んだ新作用機序を持つ化合物の開発プロジェクトを複数有し、日本発の数少ない本格的創薬ベンチャー企業として事業推進に鋭意努力を続けております。
 会社名:株式会社エムズサイエンス
 代表取締役:三田四郎
 事業目的:医薬品の研究開発
 会社設立:2000年11月9日

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