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マンパワー・ジャパン、マンパワー雇用予測調査「人材不足」に関する追加調査結果を発表

2011-06-04

マンパワー雇用予測調査・「人材不足」に関する追加調査結果発表
日本における企業の「人材不足感」は80%と調査開始以来の最高値を更新

 企業が最も希求している職種は、営業/販売職、技術者、会計・財務スタッフ、IT系エンジニア


 今回の調査結果では、2010年の調査時に人材不足を感じている職種の上位にあった「営業・販売スタッフ」、「技術者」「会計・財務スタッフ」、「研究員」といった専門性の高い職種は、引き続き企業が人材不足を感じている職種の上位にランクインしています。この結果から、専門的かつ高度なスキルや知識を必要とする職種、または、需要の増減によって人員の入れ替わりが頻繁な職種へと確実にシフトしています。また、今回は、「IT関連のプロジェクトマネージャー」や「IT関連スタッフ」の順位が上がっています。今後も、比較的人材の確保が困難とされる職種においては人材不足が続くと思われます。


 総合人材サービスのマンパワー・ジャパン株式会社(本社・神奈川県横浜市、取締役・代表執行役会長兼社長:ダリル・グリーン資本金:40億円)は、1031社を対象に、現在の労働市場における企業の人材不足感、および人材不足を感じている職種について調査を行いました。調査対象となった企業の80%が、必要な職種に対して「人材不足を感じている」と回答、今回調査を行った国・地域の中で日本が最も高い数値となっています。
 本調査はマンパワー社が、企業の「人材不足感」に関し、マンパワー雇用予測調査の追加調査として2006年から開始し、毎年行っているものです。今回の調査は、世界では39カ国・地域の約40,000社の企業を対象に、2011年1月に実施したものです。


 日本における企業の「人材不足感」の推移は以下のとおりで、2009年には企業の「人材不足感」が55%と調査以来の最低値を記録、2010年には更に76%と大幅に数値が増加しました。その後緩やかな景気回復に伴い、2011年には一段と人材不足感が強まり、4ポイント増の80%と過去最高値に達しました。グローバルの結果と比べても、日本は46ポイント高く、調査対象となった国・地域の中で日本の企業の人材不足感が最も高い値を記録しました。

(図1参照) ※注:震災の影響により、調査時と比べ、被災地域における企業の人材不足感は変化している可能性があります。


<図1:人材不足を感じている企業の割合における推移>
 ※添付の関連資料を参照


 2009年はリーマンショックの影響から、国内の景気低迷に伴う事業の縮小による部門の統廃合や人員の配置転換などで、企業は新たに人員を採用せず、社内で人材の補填を行う傾向が強まったようです。一方、2010年後半には、僅かながら景気が回復してくるのに伴い、新製品の開発や新しいシステムの導入などの影響で、「技術者」や「会計・財務スタッフ」などの専門職を中心に人材不足感が高まってきた事がわかります。今回の調査結果を見ると、企業の「人材不足感」は、昨年から緩やかな上昇傾向にあり、企業は引き続き、「必要なスキルをもった人材が不足している」と感じているようです。
 さらに、企業が人材不足を感じている職種を詳しく見てみると、2010年から大きな変化はなく、引き続き専門性の高い職種において人材不足感が強いといえます。日本において企業が人材不足を感じている職種2011年度の1位から10位は図2のとおりです。


<図2:人材不足を感じている職種1位〜10位>
 ※添付の関連資料を参照


 上図を見ると、2010年から10位以内に入っている職種には変わりがありませんが、順位に変動が見られます。
 まず、営業/販売職、技術者、エンジニア、看護師以外の医療専門家は、2010年から順位にも変化はありません。
 比較的人材の入れ替わりが早く、景気動向に左右されず、企業が恒常的に人材不足を感じている職種だといえるでしょう。また、営業分野では、管理職である営業部長や管理者・スーパバイザーなど、いわゆる企業の中間層を担う職種は、引き続き10位以内にはランクインされたものの、昨年に比べ順位が後退しています。具体的には、営業部長は3位から7位、管理職・スーパバイザーは7位から10位に後退したことから、やや人材不足感が弱まっていることがわかります。一方、エンジニア、IT関連スタッフ、IT関連のプロジェクトマネージャー並びに研究者といった、より専門知識を必要とする職種は、全て順位が上がっています。特にエンジニアは5位から3位に上がっており、中でも、航空学、電気工学、機械工学などの専門的な分野において専門資格や同等の知識をもっている人材の不足感が高まっているようです。また、ITスタッフやIT関連のプロジェクトマネージャーも順位が上がっており、SEやソフトウェア開発者をはじめとするIT関連技術者と、プロジェクトマネージャーの人材不足感が高まっていることがわかります。近年、クラウドコンピューティング事業を強化する企業が増加していることもあり、時代の流れに沿ったITの知識を備えた人材の確保が急務になることが予想されます。


※以下、調査詳細は添付の関連資料を参照

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