イマコト

最新の記事から注目のキーワードをピックアップ!

Article Detail

米シリコン・ラボラトリーズ、高性能4−PLLクロックIC「Si5374/Si5375」を発表

2011-06-03

シリコン・ラボラトリーズ社、新製品「Si5374/Si5375」を発表

光ネットワーキングの難題を解決する業界初の高性能4−PLLクロックIC:光伝送ネットワーク・マルチサービス・プラットホームのための高性能、高集積、低ジッタのタイミングIC



 卓越したアナログ設計技術で、高性能ミックスシグナルICを設計・販売するシリコン・ラボラトリーズ社(本社:米テキサス州オースチン、Nasdaq:SLAB)は、高速光伝送ネットワーク(OTN)アプリケーションの複雑なタイミング要求に対応する、業界最高性能の最も高集積なクロックICを発表しました。シリコン・ラボラトリーズの特許であるDSPLL(R)テクノロジーを使用したクロックICの新製品Si5374およびSi5375は、4つの独立した高性能のフェーズロックループ(PLL)を集積した業界初のワンチップ・タイミングICで、競合するソリューションと比較して2倍のPLLを集積しジッタは40%低減しています。

 Si5374/Si5375は現在サンプルおよび量産数量を供給可能で、価格は10,000個時の参考単価が39米ドルから59米ドル、評価キットSi5374−EVBとSi5375−EVBはどちらも350米ドルです。詳細情報につきましては、こちらをご参照ください(http://www.silabs.com/pr/clocks)。

 OTNは、光ネットワークに異なったサービスを多重化する効率的な方法を提供する次世代のプロトコル(ITU G.8251およびG.709)で、エッジ・ルーター、波長分割多重方式(WDM)伝送装置、キャリヤ・イーサネット、マルチサービス・プラットホームのための理想的なソリューションです。OTNアプリケーションは、非整数の(分周)周波数において多数の低ジッタ・クロックを必要とするので、複雑なタイミングの問題が発生します。シリコン・ラボラトリーズのクワッド−DSPLL Si537xは、最多8本の低ジッタ・クロック出力を生成し、どのようなプロトコルおよび10G/40G/100GのOTNラインカードのポートのデザインでも簡単に行うことができます。

 それぞれのDSPLLクロック乗算器は、2kHz〜710MHzの入力から、2kHz〜808MHzのどの周波数でも生成することが可能です。この卓越した周波数の柔軟性によって、ジッタ・クリーニング・クロックICは最小限で済み、マルチプロトコルOTNラインカードのコストと複雑さを低減します。Si537xの柔軟なDSPLLアーキテクチャは、現在OTU3とOTU4のアプリケーションで使われる個別のVCXOベースPLLを不要にし、業界をリードする0.4ps(ピコ秒)のジッタ性能をもって高速PHY基準クロックの生成を簡単にします。

 Si537xは、上流に別の低帯域PLLがなくても開きのあるクロック入力を確実にロックすることができます。これはOTNラインカードのクロックの重要な要件です。他のキャリアグレード性能として、SONET互換のジッタ・ピーキング(0.1dB最大)と、基準スイッチング時の出力クロック位相過渡を最小限にする革新的なヒットレス・スイッチ能力をもっており、競合するソリューションより位相過渡が25倍小さくなっています。それぞれのDSPLLのエンジンは、ユーザ・プログラマブルの4Hzという低い帯域をサポートするすべてが集積されたループフィルタを備えており、ジッタの減衰に加えてチャネルごとに設定可能なワンダフィルタリングが可能です。

 シリコン・ラボラトリーズでタイミング製品のゼネラル・マネージャを務めるMike Petrowskiは、こうコメントしています。「広帯域のデータ、画像そして音声の集合がOTNで提供されており、光ラインカードのポート密度が増加しています。その設計コストと煩雑さを最小にするためには、高レベルなクロックの集積とジッタが非常に低いことが必要です。シリコン・ラボラトリーズのクロックICの新製品Si537xは、業界で最も低いジッタ・レベルで、競合するソリューションより多くの高性能PLLを集積しており、OTN専用のクロック・ソリューションの新しい基準となるものです。」

 Si5374は8入力クロック/8出力クロック仕様、Si5375は4入力クロック/4出力クロックで、クロックがより少ないアプリケーション向けです。クワッド−DSPLLの設定により、1つのSi5374が同時に異なった周波数を生成できるので、同じデバイスで同時にSONET/SDH、1/10/100Gイーサネット、1/2/4/8/10Gファイバチャネル、3G/HD SDIビデオ、そして他のプロトコルをサポートすることができます。

 Si537xは、集積度が高いジッタ・クリーニング・クロック・ソリューションで、シリコン・ラボラトリーズのSi5319/26ジッタ減衰クロックからのアップグレードが円滑にでき、部品コストと設計の煩雑さを最低限にします。ポート数の多い10G/40G/100GのOTNラインカードで1つのSi537xが4つのタイミングデバイスを置き換えるため効果的です。


<シリコン・ラボラトリーズ社について>
 シリコン・ラボラトリーズ社(Silicon Laboratories Inc.、本社:米テキサス州オースチン、http://www.silabs.com)は、卓越したアナログ設計技術で高性能なミックスシグナルICを幅広いアプリケーション向けに設計する、業界大手半導体メーカです。シリコン・ラボラトリーズ社の多様な高集積製品と特許は、ミックスシグナル設計において長年にわたる経験と実績を有する業界最先端のエンジニアリング部門が開発しています。シリコン・ラボラトリーズ社は、北米、ヨーロッパ、アジアの各地に設計、エンジニアリング、マーケティング、販売、アプリケーションの拠点を置いています。会社概要・事業内容の詳細は、http://www.silabs.comをご覧ください。


<ご注意>
 このプレスリリースには、シリコン・ラボラトリーズ社の現時点における期待に基づく予測が含まれていることがあります。このような発言にはリスクと不確実性が伴います。様々な重要な要素が原因となって、予測とは異なる結果になることもあります。シリコン・ラボラトリーズ社では、投資家の方々に社の将来性をお伝えすることが重要と考えますが、正確な予測や管理が不可能な事態が今後発生するかもしれません。シリコン・ラボラトリーズ社の財務成績に影響を与え、実績が将来的記述と著しく異なる場合の要因の詳細については、シリコン・ラボラトリーズ社が米国証券取引委員会(SEC)へ最近提出した書類をご覧ください。


 Silicon Laboratories, SiLabs及びSilicon Laboratoriesロゴは、Silicon Laboratories Inc.の商標です。その他の登録商標・商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。


<お問い合わせ先>
 シリコン・ラボラトリーズY.K.
 TEL:03−6717−4268(代表) http://www.silabs.com

Related Contents

関連書籍

  • 死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    詩歩2013-07-31

    Amazon Kindle版
  • 星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    前田 徳彦2014-09-02

    Amazon Kindle版
  • ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    大久保 明2014-08-12

    Amazon Kindle版
  • BLUE MOMENT

    BLUE MOMENT

    吉村 和敏2007-12-13

    Amazon Kindle版