Article Detail
パテント・リザルト、大学・TLOの共同出願件数ランキングを発表
大学・TLOの共同出願件数ランキング、
トップ3は東北大学、東京大学、東京工業大学
経営分析、競合調査、特許分析の株式会社パテント・リザルトはこのほど、大学・TLOを対象とした共同出願件数ランキングをまとめました。
各大学・TLOにおける知財創出活動の一つに、民間企業・他研究機関と共同研究を行った際の成果として、共同研究先との特許出願(共同出願)が行われています。今回のランキングでは、各大学・TLOの共同出願件数を特許ステータスや技術分類件数内訳にも注目して集計しており、各大学・TLOが出願した特許の技術分類別に見た活用状況を知ることができます。
1位 東北大学は、全大学・TLO内で唯一、出願件数が2,000件を超える中、共同出願件数は1,273件(61.6%)と共同出願件数比率も高く、積極的な共同出願を行っています。技術分類別では、「無機化学」や「金属加工」分野で、放熱材料となる窒化ガリウム系材料やLED材料となるZnO系半導体素子などについて、多くの共同出願を行っています。
2位 東京大学は、共同出願件数1,053件のうち、有効件数(※)は881件(83.7%)であり、有効件数比率はランキング上位10大学の中でトップとなっています。技術分類別では、「材料分析」や「生命工学」「医療」分野で、骨検査システムや人工骨材料、超音波プローブ支持装置など、医学関連分野で多くの共同出願を行っています。
3位 東京工業大学は、技術分類別件数内訳の上位3位は「無機化学」「高分子」「有機化学」分野など、特に化学分野で積極的な共同出願を行っています。また「材料分析」分野では生体組織識別装置やガス濃度測定用センサーなどについて、多くの共同出願を行っています。
大学・TLO全体の共同出願件数が多い技術分類上位4位は「材料分析(2,264件)」「生命工学(1,991件)」「医療(1,529件)」「無機化学(1,440件)」となっています。これら4つの技術分類では、有効件数も共に1,000件以上となっており、権利化意欲が高い技術分類となっています。
※特許ステータスが「権利継続」「審査中」「出願のみ」で、権利継続中もしくは権利化される可能性がある特許
※技術分類として特許庁の「特許検索ポータルサイト」での技術分類を用いています。
※調査対象公報 集計期間
公開特許公報 :1993年1月〜2011年3月
特許公告公報 :1994年1月〜1996年3月
特許公報 :1996年5月〜2011年3月
再公表特許公報 :1996年1月〜2011年3月
公表特許公報 :1996年1月〜2011年3月
整理標準化データ:〜2011年3月16日
*以下、ランキング詳細は添付の関連資料を参照