大日本印刷、グループ企業再編に伴い子会社を異動

グループ企業再編に伴う子会社の異動に関するお知らせ



　大日本印刷株式会社（以下、「ＤＮＰ」）は、平成２２年１０月２０日開催の取締役会において、ＤＮＰの連結子会社であるＣＨＩグループ株式会社（以下、「ＣＨＩ」）と株式会社雄松堂書店（以下、「雄松堂」）が株式交換を行うことにより雄松堂をＣＨＩの子会社とすることにつき決議しましたので、お知らせいたします。
　なお、当該株式交換の詳細につきましては、ＣＨＩの本日付け開示資料「ＣＨＩグループ株式会社及び株式会社雄松堂書店の経営統合（簡易株式交換）にかかる契約締結に関するお知らせ」（別添）に記載のとおりです。


１．異動の理由
　出版流通業界は長期に亘って市場の縮小が続いており、また、モバイル・ＰＣ端末に提供されるデジタルコンテンツとの新たな競争など、淘汰・変革の渦中にあります。このような環境下において、ＤＮＰ並びにＤＮＰグループとして教育・出版流通事業を担うＣＨＩ及び雄松堂の３社は、ＤＮＰ、雄松堂及びＣＨＩの事業子会社である丸善株式会社（以下、「丸善」）との平成２２年７月１日の業務提携契約の締結以来、各社が保有する洋書の輸入・販売等に関するノウハウ及び経営資源（全国展開する店舗網及びデジタル化に関する技術力などを含みます。）を共有化し、また３社協働で新業態、新商品及び新サービスの企画・開発を行う等の協業体制の構築に取り組んで参りました。当該業務提携に基づき、雄松堂と丸善の互いの在庫商品や総代理店商品を互いの顧客に販売していくことや、丸善の古書展で雄松堂保有商品を販売すること、及び商材の共有やパッケージ化、デジタル化等の将来に向けた企画を立案していくこと等の協議を進めて参りました。
　ＤＮＰ、ＣＨＩ及び雄松堂は、このような業務提携の取組み・協議を進める中で「知は社会の礎である」という価値観を共有し、「知の生成と流通に革新をもたらす」というビジョンの下に、効果的な経営資源のより一層の活用及び更なる効率的な事業経営を行い、もって事業の競争力の最大化を図るためには、ＣＨＩと雄松堂の経営統合が必要であるとの認識に至り、本日、３社は、以下を骨子とする「経営統合に関する合意書」（以下、「本合意書」）を締結しました。

（１）ＣＨＩ及び雄松堂は、平成２３年２月１日（予定）をもって、ＣＨＩを株式交換完全親会社、雄松堂を株式交換完全子会社とする株式交換の方法により、雄松堂をＣＨＩの子会社とし、両社の経営統合を進めること。

（２）ＤＮＰ、ＣＨＩ及び雄松堂は、次の各号に定める範囲の事業協力を行うこと。
　Ａ．洋書・海外学術研究資料（洋古書・稀覯書を除く。）
　　１）在庫情報の共有及び活用による販売強化
　　２）雄松堂及び丸善双方の代理店商品の販売強化
　　３）オンライン商品の版元との有効な契約交渉の検討開始
　　４）将来に向けての共同仕入・企画の検討

　Ｂ．洋古書・稀覯書
　　１）在庫管理の共同化による販売強化
　　２）国内における国際常設古書店舗の開設を検討
　　３）海外及び国内古書展への共同出展
　　４）アジア市場の調査と販売計画の立案

　Ｃ．日本のアーカイブズ
　　１）雄松堂と丸善が有するコンテンツ並びに大学及びその他の学術機関の所蔵する文献のデジタル化と商品化
　　２）文献のデジタルコンテンツの利用を含むソリューションの開発


　Ｄ．その他
　　１）人材交流及び人材の共同育成
　　２）学界、図書館界及び図書市場に対する新規共同事業の企画立案


※以下、リリース詳細は添付の関連資料を参照