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日本百貨店協会、4月の東京地区百貨店売上高概況を発表
平成23年4月東京地区百貨店売上高概況
I.概況
1.売上高総額:1,147億円余
2.前年同月比:−5.5%(店舗数調整後/2か月連続マイナス)
3.店頭・非店頭店頭の増減:−3.9%(88.7%):非店頭−16.3%(11.3%)
()内は店頭・非店頭の構成比
4.調査対象百貨店:13社26店(平成23年3月対比−1社・−2店)
5.総店舗面積:937,107m2(前年同月比:0.3%)
6.総従業員数:19,302人(前年同月比:−8.7%)
7.3か月移動平均値:9−11月−0.2%、10−12月0.8%、11−1月0.4%、
12−2月0.8%、1−3月−6.6%、2−4月−9.2%
[参考]平成22年4月の売上高増減率は−4.9%(店舗数調整後)
【4月売上の特徴】
(1)都内各店の4月の入店客数は概ね1割前後減少したが、その背景には、東京の場合、特に初旬まで営業時間を短縮した店舗が多かったことや、一部催事を延期又は中止するケースが発生したことなどがあげられる。加えて、消費者が外出を控える傾向も広がったため、都心部の店舗は集客に苦戦する状況となったが、対照的に郊外店は入店客数・売上高共に好調に推移した。
(2)節電意識が浸透した結果、それに関連して夏の暑さ対策に向けた需要が喚起され、紳士衣料を中心にクールビズ商戦が前倒しでスタートしたほか、リビング分野でも涼感寝具や遮光カーテン等が売上を大きく伸ばしている。
(3)震災を受けたアクションとして、各種募金活動や東北物産の訴求など被災地支援をテーマとした各種催事が企画され、都内各店で積極的に展開された。
(4)季節催事である母の日商戦は各店好調に推移した。この背景として、震災の影響から家族の絆を再確認する社会的気運が醸成されたことなどが考えられる。日傘、扇子、帽子等の雑貨類、あるいは花、和菓子など定番商材に動きが見られた。
【要因】
(1)営業日数増減30.0日(前年同月比±0.0日)
(2)入店客数増減(回答店舗数で見る傾向値/前年同月比)
1)増加した:3店、2)変化なし:2店、3)減少した:14店、4)不明:2店
(3)4月歳時記(春物商戦、新生活、花見、昭和の日)の売上(同上)
1)増加した:1店、2)変化なし:6店、3)減少した:6店、4)不明:8店
(4) 翌月売上見通し(回答店舗数で見る傾向値)
1)増加する:1店、2)変化なし:9店、3)減少する:8店、4)不明:3店
<東京地区百貨店 売上高速報 2011年04月>
※添付の関連資料を参照
II.商品別の動き
主要5品目は、2か月連続で全品目がマイナスとなった。また、子供服・洋品が4か月ぶり、生鮮食品が5か月ぶりにプラスとなった。
【商品別売上前年比の寄与度とトレンド】
※添付の関連資料を参照