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日本SGI、コマツに建設機械の開発用「4面VRシステム」を納入

2011-05-21

日本SGI、建設機械の開発用「4面VRシステム」をコマツに納入

〜建機業界で最大級のバーチャルリアリティ装置が稼働開始〜


 日本SGI株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中津信彦)はこのたび、コマツ(登記社名:株式会社小松製作所、本社:東京都港区、代表取締役社長(兼)CEO:野路國夫)に建設機械・車両の設計・開発用バーチャルリアリティ装置「4面VRシステム」を納入しました。本システムは、コマツの会社創立90周年記念事業の一環として新たに大阪工場(大阪府枚方市)内に建設された新開発センターに導入され、本年5月13日から本番稼働を開始しました。

 コマツでは、1996年から建設機械・車両の設計・開発システムとして三次元CADを積極的に導入し、2004年からはすべての新機種開発が三次元CADを利用して行われてきました。一方で、開発する建機の視界性、安全性、整備性、小修理性の検討および実装評価を行うには、一般的なパソコンのディスプレイでの作業では実際の検討や評価とのギャップが避けられず、より大画面での立体投影によって詳細に検討・評価できるシステムが求められていました。今回コマツは、新開発センターの竣工に伴い、大規模なスクリーンを使った新しいバーチャルリアリティ装置を導入し、開発力の向上とスピードアップを図ります。

 本システムを利用することにより、例えば、実物大で立体的に見てデザイン性を検討したり、実際に運転席からの前後左右の視界性や安全性をチェックしたりすることが可能になります。実際に部品ができてから形状を変更すると時間とコストがかかるため、事前に徹底した検討を行う環境が求められていました。また、ポンプやエンジンの点検についても、実物を扱うかのように確認でき、整備性や小修理性の検討も正確に行えます。

 本システムは、正面、左右面、床面の計4面のスクリーンと4台のプロジェクターを備えた大規模なバーチャルリアリティ装置です。
 横幅4.6m、高さおよび奥行きがそれぞれ2.9mのスクリーンは建機業界において最大級の大きさで、コマツの中型油圧ショベルを実物大で投影できます。モーションキャプチャー用の光学式カメラとしては、米Vicon社の「Bonita」が8台設置されています。

 立体視処理には、NVIDIA社のGPU最上位機種が搭載された日本SGIのビジュアライゼーション専用システム「Asterism(アステリズム)」を4台導入しています。自動立体表示化ソフトとしては、仏TechViz社の「TechViz XL」を日本で初めて導入しました。「TechViz XL」は、CADモデルを変換作業なしにバーチャルリアリティ空間に表示することが可能なソフトで、CADデータを作成してすぐに検討が始められるメリットがあります。

 なお、スクリーン、プロジェクターおよび光学式カメラについてはクリスティ・デジタル・システムズ日本支社、自動立体表示化ソフトについては三徳商事株式会社の協力を得て導入しました。

<商標登録>
 SGIおよびSGIのロゴは、日本SGI 株式会社の登録商標または商標です。
 その他の会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。 


お問い合わせ先
 日本SGI株式会社
  TEL: 03−5488−1811(大代表)

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