Article Detail
日本データ復旧協会、2015年(1−12月)のデータ復旧市場規模について統計データを発表
クラウド市場の成長やスマートフォンの普及を背景に、フラッシュストレージの採用は急速に伸びるも
ハードディスクのデータ復旧は今後、徐々に減少傾向と予測
日本データ復旧協会、
昨年に引続き、2015年(1−12月)のデータ復旧市場規模について統計データを発表
HDDの復旧依頼件数は85,700台と微増
データ復旧の業界団体である日本データ復旧協会(住所:東京都港区 以下、日本データ復旧協会)は、昨年(2014年(1月−12月)統計)に引続き、2015年(1月−12月)統計のデータ復旧協会の市場規模を発表しました。
調査の結果、2015年(1月−12月)における業界全体のHDDの復旧依頼件数は、前年比4700台増(サーバー案件の4,500台含む)の85,700台と推定いたしました。2015年 PC出荷台数は前年比31.5%減、前年から485万台少ない1,055万台、スマートフォンの増加とともに、PCの出荷台数が世界的に低迷する中、近年急速に普及したNAS(※1)が一般家庭にまでに及んだことで、ユーザーの誤操作によるデータ消失、ランサムウェアなどにみられる、ウイルスの脅威などで復旧件数は微増となったものと考えられます。
次年度以降は、過去利用してきたPCの潜在的な需要は残りつつも、近年出荷されるPCにおいては、HDDからSSDやeMMC(実装型フラッシュストレージ)を採用した機種が半数近くになっており、ストレージ自体の消耗に起因するデータ消失は少なくなってくると見込まれ、これらのストレージに対する復旧技術の難易度の高さなど課題は山積しています。また企業においては情報漏洩事故に見られるデータ管理の重要性やセキュリティへの意識・関心が高まりバックアップ体制が整う一方で、個人の方が所有するデータに関しては、スマートフォンやmicroSD、家庭用のNASに一元化されつつある状況もあり、協会としても新たなる技術分野に取り組むべき転換期に来ております。
※1)NAS(Network Attached Storage):ネットワークストレージ、ネットワーク接続ストレージ。NASとは、ネットワークに直接接続し、コンピュータなどからネットワークを通じてアクセスできる外部記憶装置(ストレージ)。
今回の復旧依頼数、復旧台数の推定根拠は下記の通りです。
*リリース詳細は添付の関連資料を参照
【日本データ復旧協会への一般の方々のお問い合わせ先】
日本データ復旧協会事務局:
TEL:03−5771−2262(月曜日〜金曜日:10時〜19時まで)
URL:http://www.draj.jp