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タカナシ乳業など、高齢者に対するアミノ酸含有ゼリーの効果について研究成果2題を発表
高齢者に対するアミノ酸含有ゼリーの効果について
研究成果2題を発表!!
2016年11月4〜5日 第4回日本介護福祉・健康づくり学会にて発表
タカナシ乳業株式会社(本社:神奈川県横浜市 代表取締役社長:高梨信芳(◇))は、アミノ酸研究の第一人者である大谷勝博士と、医療法人社団三聖会三聖病院および明日佳グループとの共同研究によって、アミノ酸含有ゼリー摂取が高齢者の栄養状態や運動機能の改善に役立つ可能性を明らかにしました。これらの研究成果は、第4回日本介護福祉・健康づくり学会(11月4〜5日)で発表しております。
◇社長名の正式表記は添付の関連資料を参照
●研究成果のまとめ
1.アミノ酸含有ゼリーの摂取は、低栄養の寝たきり高齢者において、体重の維持や増加に効果があることが示唆されました。
2.アミノ酸含有ゼリーの摂取は、リハビリテーションに通う高齢者において、全身筋肉量に変化を及ぼし、運動機能の改善に役立つ可能性が示唆されました。
現在、日本は世界でも類を見ない超高齢化社会に突入しており、高齢者の健康を取り巻く様々な問題に直面しています。例えば、高齢者では食欲低下などによって栄養摂取の状態が悪くなり、体重や筋肉量が減少し、低栄養や筋力低下を招くサルコペニアになるリスクが高くなります。特に、寝たきり高齢者の多くはタンパク質・エネルギー欠乏(protein energy malnutrition:PEM)と呼ばれる低栄養状態であると言われています。PEMの患者では、病状の回復が遅れ、入院日数の増加、肺炎感染の高リスク化等の様々な弊害が知られています。また、サルコペニアは高齢期、特に後期高齢者において生活機能の低下や転倒・骨折に密接に関係しています。従って、低栄養やサルコペニアの予防・改善は、高齢者医療・介護における重要な課題となっています。
近年では、高齢者の健康状態改善に対するアミノ酸摂取の有効性が注目されています。特に、ロイシンなどの分岐鎖アミノ酸(BCAA)(※1)は筋肉の合成を促進するため、既に低栄養の改善目的で使用されています。従いまして、正しい食事指導のなかで適量のアミノ酸を摂取することは、高齢者における効果的な栄養状態の改善が期待されます。
今回、弊社では低栄養の寝たきり高齢者および通所リハビリテーションに通う高齢者を対象に、アミノ酸含有ゼリーを用いた2つの臨床試験を実施しました。試験に用いたアミノ酸含有ゼリーは高齢者の嗜好性が高いコーヒー味としました。但し、カフェインによる影響を受けないようにカフェインレスとしました。そして、このアミノ酸含有ゼリーの摂取が要介護高齢者の栄養状態や筋肉量、運動機能に及ぼす影響を調査しました。
※1 分岐鎖アミノ酸(branched−chain amino acids,BCAA):分子構造に分岐があるアミノ酸で、タンパク質を構成するアミノ酸では、ロイシン、イソロイシンおよびバリンの3種の必須アミノ酸がこれにあたる。
*リリース詳細は添付の関連資料を参照