総合企画センター大阪、新興国MAINSの飲料市場について調査結果を発表

新興国MAINSの飲料市場について調査結果を発表


　この程、マーケティングリサーチ会社の株式会社総合企画センター大阪（本社＝大阪市西区、代表取締役社長＝川原喜治）は、新興国MAINSの飲料市場について調査を実施、その結果を発表した。

【調査結果】
■２０１５年度のメキシコ、アルジェリア、インド、ナイジェリア、南アフリカの市場規模は、それぞれ現地通貨換算でおよそ６〜２０％の伸びとなった。

　・２０１５年度のメキシコ、アルジェリア、インド、ナイジェリア、南アフリカの市場規模は、それぞれ現地通貨換算でおよそ６〜２０％の伸びとなった。
　・メキシコは前年比１．７％増の３兆３，１７２億円となった。現地通貨換算では約６％増の伸びとなり、IEPS税（砂糖含有飲料税）の影響はみられず、予想に反し好調に推移した。
　・アルジェリアは前年比０．５％増の１，７９２億円、現地通貨換算では１０％近い伸びとなった。同国では特に果汁飲料市場が好調に拡大している。
　・インドは円換算で前年比３０．９％増の７，５７７億円、現地通貨換算で２０％弱の伸びとなった。健康志向の高まりにより、同国においても果汁飲料市場が好調である。
　・ナイジェリアは円換算で前年比１４．７％増の８，４８５億円、現地通貨換算で約２０％の伸びとなった。同国ではミネラルウォーターが清涼飲料市場全体を牽引する勢いで拡大し続けている。
　・南アフリカは円換算で前年比６．４％増の４，６５０億円、現地通貨換算で９％ほどの伸びとなった。目新しいフレーバーなどの商品投入が、消費者の需要喚起につながった。

　※グラフ資料は添付の関連資料「グラフ資料１」を参照

■各国とも炭酸飲料、ミネラルウォーター、果汁飲料が主要カテゴリーとなっている。

　※グラフ資料は添付の関連資料「グラフ資料２」を参照

　・MAINS　５か国の飲料市場におけるカテゴリー別販売構成比を見ると、各国とも炭酸飲料、ミネラルウォーター、果汁飲料が全体の大部分を占めている。
　・メキシコでは炭酸飲料が６０．４％で全体の半数以上を占めている。次いでミネラルウォーター（２５．２％）、果汁飲料（８．２％）が続いている。同国では清涼飲料の中で炭酸飲料が圧倒的な人気を誇る。IEPS税（砂糖含有飲料税）の影響は、前年の２０１４年度こそ多少みられたが、２０１５年度以降は現状維持どころかさらに成長する勢いとなっている。
　・アルジェリアでは炭酸飲料、ミネラルウォーター、果汁飲料が３割台で拮抗している。具体的には、炭酸飲料が３５．８％でトップ、次いでミネラルウォーターが３２．４％、果汁飲料が３０．７％となっている。果汁飲料の占める割合が全体の３割を占めている国はアルジェリアのみとなっており、同国における果汁飲料の人気の高さがうかがえる。
　・インドはミネラルウォーターが４７．１％でトップ。次いで、炭酸飲料が２６．０％、果汁飲料が２５．３％となっている。同国では健康志向の高まりから、果汁飲料の需要が年々拡大している。
　・ナイジェリアはミネラルウォーターが６３．３％で最も高い比率となった。次いで、炭酸飲料（１９．８％）、果汁飲料（１５．９％）が続いている。同国では冷蔵庫を持たない家庭が少なくなく、スーパーマーケットなどでその都度ミネラルウォーターを購入する人が多い。
　・南アフリカは炭酸飲料が５９．６％でトップ。次いで、果汁飲料（１７．０％）、ミネラルウォーター（１０．０％）となった。他の新興国と比べてミネラルウォーターの割合が小さい要因としては、同国の低所得者の中にはミネラルウォーターに手が出せず、水道水を利用している人が少なくないという事情が挙げられる。

　※調査要覧などは添付の関連資料を参照