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川崎重工、アストモスエネルギー向けLPG運搬船「NS FRONTIER」を引き渡し
LPG運搬船「NS FRONTIER」の引き渡し
川崎重工は、本日、アストモスエネルギー株式会社向けLPG運搬船「NS FRONTIER(エヌエス フロンティア)」(当社第1730番船)を引き渡しました。本船は、当社が開発したSEA−ARROW船型の82,200m3型LPG運搬船の4番船です。
本船の引き渡し、主要目ならびに特長は次のとおりです。
<引き渡し>
2016年11月30日
<主要目>
全長:229.90m
長さ(垂線間長):226.00m
幅(型):37.20m
深さ(型):21.00m
満載喫水(型):11.20m
総トン数:46,885t
載貨重量トン数:54,312t
貨物倉容積:82,402m3
主機関:川崎−MAN B&W 7S60ME−C8.2型ディーゼル機関×1基
定員:29名
船級:日本海事協会(NK)
船籍:パナマ
<特長>
1)本船には、当社が開発した船首形状(SEA−ARROW)を採用し、船が航走する際に船首部に発生する波を極限まで減少させ、推進性能の大幅な向上を図っています。
2)主機関には、省燃費型の電子制御式超ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関を採用し、さらにプロペラ周りにカワサキフィン付ラダーバルブならびにコントラフィン付セミダクトを装備することにより、燃料消費量の低減を図っています。
3)低温で液化された石油ガスを積むため、低温収縮を吸収できる防熱された独立型貨物タンクを4区画の船倉内に4基設けています。
4)貨物タンクには、−46℃までの低温液化石油ガスを積み込むことができるように低温用特殊鋼材を使用し、周囲は発泡ウレタンを用いた防熱を施しています。
5)本船は、2016年6月に拡張工事が完了した新パナマ運河の規則に対応した船型・設備を有しています。
※参考画像は添付の関連資料を参照
以上