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NEC、音で起きている状況がわかる「音状況認識技術」を開発

2016-11-30

NEC、音で起きている状況がわかる「音状況認識技術」を開発


 NECは、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」(注1)の1つとして、音により今起きている状況を認識できる「音状況認識技術」を開発しました。

 音には、障害物や人垣の向こう側など目に見えない状況を認識できる優れた特性があり、従来より、認識対象の音(目的音)に注力した音認識技術の開発が進められてきました。しかし、広い範囲を対象とした際、認識対象以外の音(環境雑音)による目的音の検知感度や認識精度の低下が課題となっていました。

 今回開発した「音状況認識技術」は、マイクで収集した音を目的音と環境雑音に分け、目的音から細かい構成音を抽出する構成音抽出技術と、構成音の組み合わせパターンから事象の有無を判別する事象判別技術です。これにより、判別したいくつかの事象から起きている状況までの認識が可能です(注2)。
 NECは「音状況認識技術」により、公共施設や観光地における犯罪・事故の検知や、高齢者宅の生活音による緩やかな見守りなど様々な環境における危険状況の高精度な認識を実現します。

 なお本技術は、音響検知の国際的なコンテストDCASE2016において、雑音中の日常音検知部門(注3)で、第1位を獲得しました。また、NECでの検証により、従来比5倍の遠距離でも十分な検知ができることも確認しました(注4)。

 NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、セーフティ事業を強化しています。今後も本技術をはじめセンシング技術を活用した製品やサービスを提供することで、安全・安心で豊かな社会の実現に貢献していきます。

■背景
 昨今、安全・安心に向けた取り組みとして、カメラ映像だけでは見えにくい場所でも、音により起きている状況を認識できる技術の開発が進められています。
 従来の技術は、個々の環境で目的音を大量に学習することで検知を行っていました。しかし、広い範囲から目的音を検知する際、多くの環境雑音が混入するため、遠くで発生した小さな目的音の検知感度が低下したり、目的音を個々の環境ごとに学習させる必要があるなど、未知の環境への導入が難しいといった課題がありました。
 今回開発した「音状況認識技術」は、マイクで収集した音から未知の環境雑音を分けて環境によらない構成音を高感度に検知し、構成音の組み合わせパターンから事象の有無を高精度に判別することで、これらの課題を解決する技術です。

 ※図1は添付の関連資料を参照

 ※リリース詳細は添付の関連資料を参照

以上


◆本件に関するお客様からのお問い合わせ先
 NEC 研究企画本部 研究プロモーショングループ
 お問い合わせ
 https://contact.nec.com/http-jpn.nec.com_tb_142rd_4b126d/?fid=4b126d




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