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太陽誘電、ノイズ対策部品の電源用チップビーズインダクター「FBMH4532MM182PT」を商品化
太陽誘電:LED照明用電源にチップビーズインダクタを新提案
−10MHzから100MHzの周波数帯に対応、小型・軽量化する電源のノイズ対策に−
太陽誘電株式会社(代表取締役社長:登坂 正一、本社:AC%E9%83%BD/">東京都台東区)は、ノイズ対策部品の電源用チップビーズインダクタ(注1)FBシリーズ Mタイプのラインアップに「FBMH4532MM182PT」(4.5x3.2x3.2mm)を加え、商品化します。
この商品は、家庭用LED照明のAC−DCコンバータなど、大電流が流れる電源回路向けノイズ対策部品です。
FBシリーズ Mタイプには当社独自の内部構造を採用しており、この商品は10MHzから100MHzの周波数帯にインピーダンスのピークが来るよう構造を最適化。測定周波数10MHzのインピーダンスは1,800Ω、30MHzでは10,000Ω(当社測定条件による参考値)と、従来ラインアップでは対応が難しかった10MHzから100MHz周波数帯のノイズ対策向け電源用チップビーズインダクタとして新提案します。
この商品は2016年10月より、中之条工場(AC%E7%9C%8C/">群馬県吾妻郡中之条町)にて、月産100万個体制で量産を開始しました。サンプル価格は30円です。
近年、省エネなどの観点から照明機器のLED化が急速に進んでいます。直流電流で発光するLED照明には、供給される交流電流を直流電流に変換するAC−DCコンバータが搭載されていますが、特にデザイン性を重視する照明においては、小型・軽量化に対するニーズが増しています。
そこで太陽誘電では、従来100MHz以上のノイズ対策で使用しているFBシリーズ Mタイプの内部構造を10MHzから100MHzの周波数帯に最適化。従来のラインアップでは対応が難しかった10MHzから100MHzのノイズを低減可能な「FBMH4532MM182PT」を商品化しました。これまで、10MHzから100MHzの周波数帯のノイズ対策にはACラインフィルタやコモンモードチョークコイルが使用されていましたが、これらと比較して小型・軽量化が実現できます。
今後も市場ニーズにマッチした商品開発に注力し、定格電流の向上や高信頼性化などラインアップのさらなる拡充を進めていきます。
■用途
家庭用LED照明のAC−DCコンバータなど、大電流が流れる電源回路向けノイズ対策用途。
今回商品化した電源用チップビーズインダクタは以下の通りです。
※表資料は添付の関連資料を参照
■用語解説
(注1)チップビーズインダクタ
信号などに含まれる高周波ノイズを熱に変換して吸収することで効果的にノイズを除去することができるインダクタ。
※製品画像は添付の関連資料を参照