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富士通研究所、仮想ネットワークの通信性能を向上させる分析技術を開発

2016-11-18

仮想ネットワークの通信性能を向上させる分析技術を開発
通信ボトルネックの解消設定を提示し、通信速度を最大で約2倍に向上させ、通信品質を約10倍改善


 株式会社富士通研究所(注1)(以下、富士通研究所)は、仮想ネットワークにおける通信性能や品質を向上させるための自動分析技術を開発しました。

 クラウドやSDN(注2)、NFV(注3)などの仮想化技術の普及により、高性能な仮想インフラを柔軟に構築・運用することが求められています。高い性能が要求される用途において、仮想インフラを構築・運用するためには、ハードウェアソフトウェア両方の知識を持つ専門家が時間をかけてボトルネックを解析して仮想インフラの設定を適切に行う必要があります。このため、システム構成や利用状態が頻繁に変更される用途において運用コストが高くなるという課題がありました。

 今回、仮想インフラ上を流れている通信パケットを低負荷でキャプチャーする技術と、これを用いて仮想インフラの通信ボトルネックを特定し、仮想ネットワークの通信速度とパケットロス低減などによる品質の向上を実現するための推奨設定を自動で提示する技術を開発し、仮想ネットワークの通信速度を最大で約2倍に向上できることを確認しました。本技術により、クラウドや通信キャリアの仮想インフラなど、頻繁にシステム構成や利用状況が変更される環境でも、高い通信性能や品質を維持することができます。

 本技術は11月16日(水曜日)、17日(木曜日)にドイツで開催される「Fujitsu Forum 2016 Munich」に展示予定です。

■開発の背景
 クラウドやNFVなどの仮想化技術の普及により、複数のシステムを柔軟かつ迅速に接続するための仮想ネットワーク技術の重要性が高まっています。現在の仮想ネットワークでは、特に高負荷時に通信性能や品質が低下する問題があり、通信キャリアなどの高い通信性能や品質が要求される用途にむけて、通信性能や通信品質を向上させる技術が求められています。

■課題
 仮想ネットワークの通信性能や品質を向上させるためには、ボトルネックになっている箇所や原因を特定し、その結果に応じて、例えば互いに大量に通信している処理間のバッファーの拡張や、通信経路が短くなるプロセッサでお互いの処理を行うように配置を変更するなどハードウェアソフトウェアの対応などの設定を適切に行ってボトルネックを解消する必要があります。ボトルネックを特定するためにはハードウェアソフトウェアの両方の特性や設定方法を熟知した専門家が時間をかけて調査する必要がありました。また、仮想インフラではシステム構成や利用状態が頻繁に変更されるため、変更の度に通信ボトルネックの分析とパラメーターの再設定が必要になり、運用コストが高くなるという課題がありました。

■開発した技術
 今回、仮想ネットワークの通信を自動的に分析することにより、通信ボトルネックを解消する推奨設定を提示する技術を開発しました(図1)。開発技術により運用管理者は早期に状況に合わせて適切に仮想インフラの設定を行うことができます。開発した技術の特長は以下の通りです。

 ※リリース詳細は添付の関連資料を参照

■商標について
 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


以上





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