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リニアテクノロジー、100MHz SPI アイソレーター「LTM2893」と「LTM2895」を発売開始
リニアテクノロジー、新製品「LTM2893」「LTM2895」を発売開始
データ・コンバータの高速化を助ける100MHz SPI アイソレータ
リニアテクノロジー株式会社は、幅広いラインナップを揃えるリニアテクノロジーの高性能データ・コンバータ・ファミリ向けに最適化された、SPI(シリアル・ペリフェラル・インタフェース)μModule(R)アイソレータ「LTM2893」および「LTM2895」の販売を開始しました。LTM2893およびLTM2893−1は現在量産中で、LTM2895は今年の後半に販売開始予定です。1000個時の参考単価は8.95ドルからです。LTM2893、LTM2893−1およびLTM2895は、絶縁型のRS485、RS232、USB、CAN、I2C、GPIOを含むμModule アイソレータのファミリに加わります。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(http://www.linear-tech.co.jp/isolator)。
LTM2893およびLTM2895は、最大100MHzのSPIクロック速度をサポートします。このクロック速度は、既存のデジタル・アイソレータの事実上の限界である40MHzの倍以上なので、待ち時間のない動作を維持しながら、より高分解能でより高速のデータ・コンバータを使用することができます。LTM2893およびLTM2895は高速SPI インタフェース、6,000VRMSの電気的な絶縁、追加の高速制御信号を備えているため、外付け部品が不要で、絶縁型データ・コンバータ通信向けにシンプルなμModuleソリューションを提供します。
LTM2893(読み出しのみ)とLTM2893−1(読み出し/書き込み)は、20、18および16ビット1Msps SAR ADCのLTC2378ファミリや18および16ビットのオクタル200ksps/チャネル同時サンプリングSAR ADCのLTC2348ファミリを含む、リニアテクノロジーの汎用逐次比較レジスタ(SAR)A/Dコンバータ(ADC)を絶縁するように設計されています。追加の高速制御信号により、並列構成やチェーン接続構成に加え、アナログ・マルチプレクサやプログラマブル・ゲイン・アンプにも対応できます。ワード長を設定可能なので、スループットが最大になるように、特定のADCに合わせてSPIアクセスを調整できます。LTM2893およびLTM2893−1は入力から出力までの付加ジッタがわずか30psRMSなので、ジッタによるADCの信号対ノイズ比(SNR)の劣化を最小限に抑えます。
LTM2895は、バッファのない16/14/12ビットの電圧出力DACであるLTC2641ファミリ(ユニポーラ)およびLTC2642(バイポーラ)を含む汎用D/Aコンバータ(DAC)を絶縁するように設計されています。追加の高速制御信号により、デュアル・チャネル、デュアルDAC、ホスト間(ページ・モード・データ転送を使うFPGAと絶縁型FPGAの間)の構成に対応できます。また、ワード長を設定可能なので、DACのスループットが最大になるように、特定のDAC向けにSPIアクセスを調整できます。30psRMSの低ジッタの/LOAD信号経路も備えているので、非同期LOAD入力を備えたDACに対応できます。
LTM2893、LTC2893−1およびLTM2895は高さの低い15mmx6.25mmx2.06mm 表面実装BGAパッケージで供給されます。全ての集積回路と受動部品が、このRoHS準拠μModuleパッケージに収められています。全てのデバイスは、コマーシャル、インダストリアル、および車載の各バージョンで供給されており、それぞれ0℃〜70℃、−40℃〜85℃、および−40℃〜125℃の動作温度範囲に対応します。
■LTM2893、LTM2893−1およびLTM2895の特長:
・絶縁型インタフェース:6000VRMS(60秒間)
・最大100MHzのSPI互換I/O
・設定可能なSPIワード長:8〜32ビット
・マルチデータ・コンバータ構成に対応
・低ジッタの変換開始(LTM2893)および/LOAD(LTM2895)信号
・3つの絶縁された制御信号またはマルチプレクサ選択信号
・3V〜5.5Vの電源電圧
・高い同相トランジェント耐性:50kV/μs以上
・外付け部品が不要
・15mmx6.25mmx2.06mm BGAパッケージ
※参考画像は添付の関連資料を参照
Copyright:2016 Linear Technology Corporation
■リニアテクノロジーについて
S&P 500の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサ・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。
http://www.linear-tech.co.jp
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