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ガートナー、2017年の戦略的テクノロジー・トレンドのトップ10を発表

2016-11-02

ガートナー、2017年の戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10を発表
『Gartner Symposium/ITxpo』(10月16〜20日、米国フロリダ州オーランド)
において、業界のトップ・トレンドを明らかに

※本資料は、ガートナーが発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。


 米国フロリダ州オーランド発−2016年10月18日−ガートナーは、2017年に企業/組織にとって戦略的な重要性を持つと考えられるテクノロジ・トレンドのトップ10を発表しました。これは、世界各国で開催している『Gartner Symposium/ITxpo』において明らかにされています。

 ガートナーは、テクノロジが出現したての状態を脱し、幅広く利用されより大きなインパクトをもたらす状態に入り、大きな破壊的可能性を持つようになったトレンドや、今後5年間で重要な転換点に達する、変動性が高く、急成長しているトレンドを、「戦略的テクノロジ・トレンド」と呼んでいます。

 ガートナーのリサーチ バイス プレジデント 兼 ガートナー フェローのデイヴィッド・カーリー(David Cearley)は次のように述べています。「ガートナーの2017年のトップ10のテクノロジ・トレンドは、インテリジェント・デジタル・メッシュの土台となるものです。以下で説明する最初の3つのトレンドは、『どこでもインテリジェンスとなる世界』に区分されます。ここでは、データ・サイエンスのテクノロジとアプローチが、どのように高度な機械学習と人工知能を包含して進化するか、物理システムおよびソフトウェア・ベースのシステムをいかにインテリジェントなもの、すなわち学習して環境や変化に適応するようにプログラミングされているものとして構築できるか、といったことに焦点が当てられています。その次に示す3つのトレンドは『デジタル・メッシュ』に区分されます。ここでは、デジタルの世界に着目し、物理的な世界とデジタルの世界がどのようにしてより絡み合っていくのかという点に焦点が当てられています。最後の4つのトレンドは『デジタル・プラットフォーム革命』に区分されます。ここでは、インテリジェント・デジタル・メッシュの提供に必要なプラットフォームとサービスのメッシュに焦点が当てられています」

 2017年に注目すべき戦略的テクノロジ・トレンドのトップ10は次のとおりです。

■高度な機械学習とAI
 人工知能(AI)と高度な機械学習(ML)は、多くのテクノロジおよびテクニックで構成されています(深層学習、ニューラル・ネットワーク、自然言語処理[NLP]など)。この領域では、理解、学習、予測、適応といった新しい能力、さらには自律的なオペレーションの可能性を有する、従来のルール・ベースのアルゴリズムを超えたテクノロジが登場しつつあります。前述のカーリーは、次のように述べています。「応用AIおよび高度な機械学習は、さまざまなインテリジェントな実装を生じさせます。これには物理的デバイス(ロボット、自律走行車、家電)およびアプリとサービス(仮想パーソナル・アシスタント[VPA]、スマート・アドバイザー)が含まれます。これらの実装は、新しいクラスのインテリジェントなアプリおよびモノとして提供されるとともに、幅広い範囲のメッシュ・デバイスおよび既存のソフトウェアとサービス・ソリューションに、埋め込みインテリジェンスを提供します」

■インテリジェントなアプリ
 VPAなどのインテリジェントなアプリは、人間のアシスタントが行う仕事のいくつかを実行し、日々の作業を楽にする(例えば電子メールの優先付け)とともに、最も重要なコンテンツおよびやりとりを強調することによってユーザーの効率を高める役割を果たします。仮想顧客アシスタント(VCA)のような他のインテリジェントなアプリは、セールスや顧客サービスといった分野の作業などに、より特化しています。このようなことから、これらのインテリジェントなアプリは、仕事の本質とワークプレースの構造を変革する可能性を持っています。
 カーリーは、次のように述べています。「今後10年間において、事実上すべてのアプリ、アプリケーションおよびサービスは、一定のレベルのAIを取り込むでしょう。これによって、アプリおよびサービスに向けてAIと機械学習のアプリケーションを継続的に進化させ拡張させていく長期的なトレンドが形成されるでしょう」

■インテリジェントなモノ
 インテリジェントなモノとは、融通の利かないプログラミング・モデルによる実行の先を行き、応用AIおよび機械学習を発展させて、高度な振る舞いをするとともに、周囲の環境および人とより自然にやりとりする物理的なモノを指します。例えばドローンや自律走行車、スマート・アプライアンスといったインテリジェントなモノが私たちの周囲に普及するのに伴い、インテリジェントなモノはスタンドアロン・モデルからコラボレーティブ・モデルへシフトするとガートナーは予測しています。

■仮想現実と拡張現実
 仮想現実(VR)および拡張現実(AR)などのイマーシブ(没入型)テクノロジは、個人間および個人とソフトウェア・システムとのやりとりの方法を変革します。カーリーは、次のように述べています。「イマーシブなテクノロジにより、消費者およびビジネス・コンテンツとアプリケーションの環境は、2021年までに劇的に進化するでしょう。VRとARの能力は、デジタル・メッシュと融合し、ハイパーパーソナライズされた適切なアプリおよびサービスとしてユーザーに提供される情報の流れを調整することができる、よりシームレスなデバイス・システムを形成します。複数のモバイル、ウェアラブル・デバイス、モノのインターネット(IoT)、多くのセンサが存在する環境を横断した統合によって、イマーシブ・アプリケーションは、個人の、あるいは単独のエクスペリエンスの先へと広がるでしょう。部屋や空間はモノによって活性化され、メッシュを通じた接続はイマーシブな仮想世界と連動して現れ、機能するでしょう」

■デジタル・ツイン
 デジタル・ツインは、センサ・データを使って状態の把握、変化への対応、運用の改善、付加価値の提供を行う物理的なモノやシステムの動的なソフトウェア・モデルです。デジタル・ツインには、メタデータ(分類、構成、構造など)、状況または状態(位置および温度など)、イベント・データ(時系列など)、アナリティクス(アルゴリズムおよびルールなど)の組み合わせが含まれます。
 3〜5年以内に、数億個のモノがデジタル・ツインによって表されるようになるでしょう。企業/組織は、デジタル・ツインを使用して、設備サービスの計画や事前の修理、製造工程の計画、工場の運営、設備の障害予測や運用効率の向上、強化製品の開発を行うようになるでしょう。このようにして、最終的にデジタル・ツインは、能力のある個人と従来の監視デバイスやコントローラ(圧力計、圧力バルブなど)の組み合わせに取って代わる存在になるでしょう。

 *リリース詳細は添付の関連資料を参照


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