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アウディ、WECから撤退し電気自動車によるFIAフォーミュラEレーシングシリーズに参戦

2016-10-31

アウディが新しいモータースポーツ戦略を発表:
WECから撤退しフォーミュラEに参戦
●AUDI AG 取締役会会長 シュタートラー:「将来を見据え、電気自動車によるレースに注力」
●DTM参戦は継続、モータースポーツに関わる従業員の雇用も維持

 ※参考画像は添付の関連資料を参照

 アウディはモータースポーツ戦略を再編。ル・マン24時間レースを含めたFIA WEC(世界耐久選手権)への参戦は、2016年シーズンをもって終了します。その代わりとして電気自動車によるFIAフォーミュラEレーシングシリーズに本格参戦する方針を定めました。

 10月26日、AUDI AG取締役会会長のルパート シュタートラーは、アウディのモータースポーツ部門で働く300名の従業員を前に、アウディが今後も競争力を維持し続けるため、課題に注力することが重要であることから、今回の戦略的決断が取締役会で下されたことを説明しました。アウディは今後もノイブルク及びネッカーズルムに在籍するモータースポーツ専門家たちのノウハウとスキルを、モータースポーツと生産モデルに活用していきます。

 「将来を見据え、電気自動車によるレースに参戦することにしました」と、シュタートラーは述べています。「アウディのラインアップにおいて、今後電気自動車の比率が次第に高くなっていきます。アウディの先進技術を代表するモータースポーツのレースカーは、その技術力を示すものでければなりません。」電気自動車による最初のレースシリーズであるフォーミュラEは、2018年から完全なバッテリー駆動による電気自動車をラインアップに加えるアウディのブランド戦略に完璧にマッチしたものといえます。アウディは現在会社の歴史のなかで、もっとも大きな変革の時期にさしかかっています。FIAフォーミュラEへのワークスチームとしての参戦は、来年2017年から開始される予定です。このレースは、未来に向けてもっとも大きな可能性を持ったレースシリーズと期待されています。そのためにアウディは、現行の2016/2017シーズンから、チームABTシェフラーアウディスポーツとのこれまでの協力関係を強化しています。アウディのワークスチームとしてのフル参戦に向けて、現在技術開発にも積極的に参加しています。

 その一方で、DTMへの取り組みは、これまで通り継続されます。2017年シーズンは、Audi RS 5 DTMの後継モデルで参戦する予定です。アウディは、10月の中旬にマニュファクチャラー及びチームの2つの部門で勝利を確定しました。2013年には、マイク ロッケンフェラーが、DTMドライバーズチャンピオンのタイトルをアウディにもたらしています。

 FIA世界ラリークロス選手権(World RX)への参戦については、最終的な結論がまだ出ていません。現在行われている2016年シーズンでは、DTMのワークスドライバー、マティアス エクストロームがAudi S1 EKS RX quattroをドライブし、並み居るワークスチームを抑え、見事にチャンピオンのタイトルを獲得しました。今日までアウディとしての参画は、プライベートのEKSチームを支援するだけに留まっています。アウディは現在、この支援体制を継続するかについて検討中ですが、ラリークロスレーシングについても、現在、電動化が主要な議題として上がっています。

 アウディがFIA世界耐久選手権(WEC)から撤退することは、偉大な成功の時代の終焉を意味しています。18年間にわたって、アウディはル・マンプロトタイプレーシングで、積極的に耐久レースに参加してきました。その間アウディは、ル・マン24時間レースで13度の勝利を挙げるとともに、数々の技術的金字塔を打ち立てました。2001年にTFSIエンジンでの最初の勝利を挙げ、2006年にはTDIエンジンを搭載したレースカーでル・マン史上初の優勝。さらに2012年にはハイブリッドのパワートレインを用いたスポーツカーで最初の優勝を成し遂げました。今日まで参戦した185のレースにおいて、アウディのル・マン プロトタイプは、合計106回の優勝、80回のポールポジション、94回のファステストラップを記録しています。ハイブリッドのドライブシステムを用いたAudi R18 e−tron quattroでは、2度にわたってFIA世界耐久選手権(WEC)のタイトルを獲得しています。さらにアウディは、2000年から2008年にかけて9年連続で、その当時ル・マン プロトタイプによる世界でもっとも重要なレースシリーズであったアメリカン ル・マンシリーズ(ALMS)のタイトルを獲得し続けました。

 「18年間にわたってアウディに大きな成功をもたらしたプロトタイプレースを離れることは、もちろん非常に辛いことです」と、アウディ モータースポーツ責任者Dr. ウォルフガング ウルリッヒは語っています。「Audi Sport チーム ヨーストは、文字通りWECを席巻し続けました。この偉大な成功を分かちあったチームメンバー、ラインホルド ヨーストと彼のチーム、ドライバー、そしてパートナー、スポンサーの皆様に、心から感謝の意を表明したいと思います。本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。」アウディは、ル・マン プロトタイプ レースに参戦し続けたことで、ブランドのスローガンである「Vorsprung durch Technik」(技術による先進)を世界に示すとともに、市販モデルに役立つ数多くのノウハウを獲得しました。

 *本リリースはAUDI AG 配信プレスリリースの翻訳版です。




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