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ヤマハ、「おもてなしガイド」とNICTの「VoiceTra」の実験的な連携を開始
ヤマハ「おもてなしガイド」とNICT「VoiceTra」
新たなインバウンドソリューションの構築に向けた連携について
−「アナウンス」も「旅行会話」もその場で翻訳。2つのアプリが本日より実験的連携−
ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区、代表取締役社長:中田卓也、以下、ヤマハ)は、国立研究開発法人情報通信研究機構(本部:東京都小金井市、理事長:坂内正夫、以下、NICT)の協力を得て、新たなインバウンドソリューションの実現のために、当社が提供する音のユニバーサルデザイン化支援システム「おもてなしガイド」と、NICTが提供する旅行会話用の多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra」との実験的な連携を本日より開始します。
*参考画像は添付の関連資料を参照
当社は、日本語のアナウンスの内容を多言語の文字や音声で利用者のスマートフォンにほぼリアルタイムに提供できるシステム「おもてなしガイド」を2014年に開発。現在、多くの企e業や施設、自治体、メーカーなどと協力してその普及に取り組む「Sound UDプロジェクト」を展開しています。
このプロジェクトの中で、全国の空港、鉄道、バス、商業施設、商店街、テーマパークなどの協力を得て、2016年3月に訪日外国人387名を対象に実施したアンケート調査では、日本語がわからず困ったことのある外国人は約81.6%に上りました。特に、「困ったシチュエーション」の上位3件は、「(観光地やテーマパークの)ショーやアトラクション」「会話」「アナウンス」という結果となりました。(詳細は下図を参照。)
今回のアプリ連携は、こうした状況を解決するべく実験的に実施するもので、「おもてなしガイド」アプリから「VoiceTra」へのアクセスをシームレスに行えるようにするためのものです。アナウンスなどの対人による会話を要しないものは「おもてなしガイド」アプリにて翻訳内容の確認を行い、対人による会話でコミュニケーションを行う場合は「VoiceTra」を利用するといった使い分けをワンタッチ操作で簡単に行えるようになります。
また、今回の連携に併せて、指差し会話機能などをはじめとした訪日外国人にとって便利な機能の追加も行います。
これまでも当社とNICTは2015年7月より、NICTの音声認識技術を活用したアナウンスシステムについて共同研究[注1]を進めてきましたが、今回の連携によってさらに充実したインバウンドソリューションを提供出来るものと考えています。
[注1]
https://www.nict.go.jp/press/2015/07/13-1.html
https://archive.yamaha.com/ja/news_release/2015/15071301.html
なお、今回の連携を始めとしたこれまでの取り組み事例を、10月27日(木)から30日(日)までの4日間、日本科学未来館で開催される「デジタルコンテンツEXPO 2016」のヤマハブースにおいて紹介します。詳細は以下をご覧ください。(https://www.dcexpo.jp/14724)
当社は今後も、「おもてなしガイド」とさまざまなサービス・アプリケーションとの連携を図ることで、より利便性の高いシステムを構築し、全ての人に優しい「音のユニバーサルデザイン化構想」の実現に取り組んでいきたいと考えています。
*アンケート調査結果などリリース詳細は添付の関連資料を参照
※「おもてなしガイド」「おもてなしアプリ」「音のユニバーサルデザイン」「OMOTENASHI GUIDE」「Sound UD」は、ヤマハ株式会社の登録商標です。
※「VoiceTra」はNICTの登録商標です。
※そのほかの文中の商品名、組織名などは当社や各社、各機関の商標または登録商標です。
○本リリースに関するお問い合わせ先
企業の方、一般の方のお問い合わせ先
新規事業開発部 Sound UDグループ
TEL:03−5488−5070
FAX:03−5488−6485