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アナログ・デバイセズ、タクティカル・グレードの高性能MEMS IMU ADIS16490を発表
タクティカル・グレードの高性能MEMS IMU ADIS16490を発表
2016年10月20日−東京
アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、市販ソリューションのなかで最小・最軽量かつ最も消費電力が小さく、業界最高水準の精度と安定性を備えたタクティカル・グレード(*)の慣性測定ユニット(IMU)ADIS16490を発表しました。この高性能IMUにより、従来サイズやコストの問題から搭載を見送られていた航空、ドローン、マシン制御、高精度測定器などの幅広いアプリケーションにおいても、高精度のナビゲーション、位置情報、測位が利用できるようになります。本IMUは、サイズが3倍でより重量もある従来のソリューションに期待される性能を、その数分の1のコストと消費電力で実現します。これにより予算的制約のあるアプリケーションにも、タクティカル・グレードの安定性がもたらされるようになります。
※参考画像は添付の関連資料を参照
■最適なアプリケーション
・アビオニクス、ドローン
・高精度自動制御機器
・計測機器の安定化
■主な機能と特長
・タクティカル・グレードのバイアス安定性:1.8 o/hourおよび3.6μg(業界最高値)
・極めて小さな角度ランダム・ウォーク(0.09deg/√Hz)および速度ランダム・ウォーク(0.008m/sec/r√Hz)
・全温度にわたりすべてのデバイスを出荷時にキャリブレーションし、24ppm/oC(ジャイロ)および16ppm/oC(加速度センサー)という極小の温度係数を実現
・拡張温度範囲までカバーする高い振動耐性(0.005 o/sec/g)および衝撃耐性(2000g)
ADIS16490はアナログ・デバイセズのIMUの最上位機種であり、システムレベルで長期にわたり培われた知見と、高精度キャリブレーション、フィルタリングおよびセンサー・フュージョンを組み合わせたADIの高性能ジャイロ/リニア加速度MEMSコア技術が凝縮されています。この高度な統合によって、ジャイロの角度ランダム・ウォークと加速度センサーの速度ランダム・ウォークが最も小さな製品が実現し、安定化帰還ループにおけるジッタの除去に貢献します。またナビゲーション機器が位置ドリフトを低く維持できるよう、低ノイズ、タイトなアラインメント、振動耐性、広帯域(ジャイロ480Hz、加速度センサー750Hz)のバランスを入念に考慮して組み合わせることで、最も厳しいシステム実装にあっても総合誤差を最小化しています。
ADIでは2016年末までに、ADIS16490 IMUの新バージョンを2種類、サンプル出荷する予定です。このADIS16495およびADIS16497 IMUでは、ダイナミック・レンジのオプションが拡張され、システム開発時により柔軟な設計ができるようになり、アプリケーションの適応範囲も拡大します。
※製品仕様・価格と提供時期は添付の関連資料を参照
【関連資料】
技術文書「Designing for Low Noise Feedback Control with MEMS Gyroscopes(MEMSジャイロスコープを用いた低ノイズ・フィードバック制御の設計)」
http://www.analog.com/library/analogdialogue/archives/50-05/noise-feedback.html
■アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズは、半導体製品とソリューションを提供しています。
1965年に設立され、世界をリードする信号処理技術で「アナログとデジタル」「夢と現実」との懸け橋を担ってきました。
「想像を超える可能性を」というスローガンを掲げ、イノベーションを加速し、ブレークスルーを生むソリューションをお客様と共に切り拓いていきます。http://www.analog.com/jp